シネマ・ジャンプストリート 映画のブログ

劇場公開映画を中心にレビュー 映画の良さと個人的感想を。

75『マイティ・ソー バトルロイヤル』雷神!!

マイティー・ソー三作目はMCU随一の壮大コメディ。

『マイティ・ソー バトルロイヤル』



~あらすじ~
アベンジャーズのメンバーであるソー(クリス・ヘムズワース)の前に、邪悪な敵ヘラ(ケイト・ブランシェット)が出現する。ヘラはソーの武器ムジョルニアを破壊し、ソーを宇宙の果てへと飛ばしてしまう。とらわれの身となったソーは、脱出を懸けてチャンピオンと対決することになり、彼の前に現れたのは……。
(シネマトゥデイ引用)









☆☆☆☆☆☆☆(75/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
地球を飛び越え、宇宙を股にかけるスーパーヒーローシリーズの『マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)』。
大作同士が同じ世界観の中で繋がるシリーズの第17作品目であり、北欧神話をベースとしたマイティー・ソーの映画としては『マイティ・ソー』、『マイティ・ソー ダーク・ワールド』に続いて三作目となるのが今作。
今作をもってマイティ・ソー単体のシリーズは一旦終了となります。

アクション映画という枠組みに囚われずに最適な監督の抜擢に定評があるMCUが、今作の監督に選んだのは『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』のタイカ・ワイティティ。
会話劇を中心としたコメディを得意とする監督で、ほとんど無名なこの監督を引っ張ってくるあたり、マーベルの大胆さに驚くと同時に、今作の作風がなんとなく分かります。

マイティ・ソーを演じるクリス・ヘムズワース、義兄弟ロキを演じるトム・ヒドルストン、 更に名優アンソニー・ホプキンスや浅野忠信、イドリス・エルバ等アスガルドなじみの面々に加え、死の女神ヘラをオスカー女優ケイト・ブランシェットが、謎の女性戦士をテッサ・トンプソンが演じます。
そして更に!あの緑の怪物 ハルクまでもが登場します!



マイティ・ソーとインクレディブル・ハルク。

アベンジャーズの中でも規格外のパワーを持つ二人ですが、アベンジャーズ2.5と化していた『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』には登場していません。
『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』や『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』まで含め、一つの面白さであった政治劇的要素。
ある意味でヒーロのリアル化(シリアス化とは異なる)であるこの部分を真正面からソーとハルクにぶつけると、どう考えても相性がよくない所です。
そんな訳で、彼らが登場しない『シビル・ウォー』は、派手なアクションはあれど、地に足をつける事を論点とした、あくまで人間同士のヒーロー合戦でした。
そんなシビル・ウォーの舞台裏で、ソーはインフィニティ・ストーンの調査をしている所から始まります。


原題はラグナロク。
北欧神話においては、神々と巨人族、人間の最終戦争およびその終末の日を意味する言葉です。
非常に悲惨な神話の為、MCUの中で最もヘビーになるべき話ですが...
驚くべき事に今作はMCU史上最もコメディに描かれます!

最強の武器ムジョルニアを破壊する死の神ヘラの登場、ソーとロキが向き合う悲痛な運命、アスガルドの絶望的な危機...
そんな状況の中で、今作はそれらを相対化しながら、終始ボケ倒します。
これでもかと投入されるオフビートなギャグは、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを、アドリブを交えたゆる~い会話はアントマンを、それぞれ彷彿とさせる...どころか遥かに超えていきます。
一つ一つを取り上げる隙がないほど最高なんですが、やはりロキの食えないやつっぷりですよね。
中でもハルクへの反応や、ラストの登場シーンなんて本当最高!
ソーとロキ、ないしはアベンジャーズという背景を活かしての、完成度の高すぎる二次創作
そんな楽しみに尽きる131分です。


また、今作のこのテイストは、リアル化したMCUの中、再集結する『アベンジャーズ インフィニティウォー』に向け、非常に大きな役割を果たしています。
宇宙最強の敵サノスとの対峙、ガーディアンズの面々の参戦等、リアルに描く事など到底不可能な次の作品に向けて、シリーズの雰囲気をリセットしてくれています。


マイティ・ソーでしか出来ないこととして、コメディともう一つ今作で最高だったほが、とにかく派手で上がる戦闘シーン。
特にクライマックスの戦いなんて、地球上でやっちゃうとアベンジャーズ内でのパワーバランスが崩壊してしまいます。
その破天荒なアクションシーンが、ちゃんとソーの「雷神」物語として機能しているのも素晴らしい!


シリーズに新しい風をもたらした痛快な一作。

ぜひ劇場で見てください!
オススメ!


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  1. 2017/11/19(日) 17:52:12|
  2. 2017年公開映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

85『ゲット・アウト』アメリカだからこその傑作スリラー

人種ネタに切り込んだ傑作スリラー

『ゲット・アウト』



~あらすじ~
ニューヨークで写真家として活動している黒人のクリス(ダニエル・カルーヤ)は、週末に恋人の白人女性ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の実家に招かれる。歓待を受けるが、黒人の使用人がいることに違和感を覚え、さらに庭を走り去る管理人や窓に映った自分を凝視する家政婦に驚かされる。翌日、パーティーに出席した彼は白人ばかりの中で一人の黒人を見つける。古風な格好をした彼を撮影すると、相手は鼻血を出しながら、すさまじい勢いでクリスに詰め寄り……。
(シネマトゥデイ飲用)







☆☆☆☆☆☆☆☆(85/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
2012年から3年間にわたり放送されていたアメリカの大人気コメディ番組「キー・アンド・ピール」。
キーガン=マイケル・キーと共に出演&製作に携わっていたのが、今作の監督を務めるジョーダン・ピールです。
黒人白人のハーフである二人のネタは、人種ネタを絡めるものも多く、今作に通じるものも。
映画では、2016年に全米で公開された(日本未公開)ネコ映画『キアヌ』で、キレキレのコメディセンスを味わう事ができます!

そんな現役バリバリのコメディアンを監督に向かえた仕掛け人は、『パラノーマル・アクティビティ』のジェイソン・ブラム。
こちらは、正真正銘スリラー/ホラー畑の方ですね。
『Chatroom/チャットルーム』や『ボーダーライン』などで脇役の多かったダニエル・カルーヤを主演に迎え、ドラマシリーズ「GIRLS/ガールズ」などのアリソン・ウィリアムズらが脇を固めます。




賞レースに絡む事間違いなしの傑作スリラー。

この映画、「言えない事が多い」のですが、面白い事だけは断言できます!


白人の恋人(ローズ)をもつ黒人男性のクリスは、ある日彼女の家族に挨拶をしに行く事に。
家族への挨拶というただでさえ緊張するシーンに加え、「南部の白人一家」に一人乗り込むというシチュエーション...
アメリカ暗部を本当の意味では理解できない自分でも、考えただけでおっくうになります。
しかし、大好きな恋人に「うちの父親はオバマの支持者よ」なんてせがまれ、しぶしぶ彼女の実家に向かいます。


明るく暖かい両親に大歓迎を受けるクリスですが、見渡すと使用人は全員黒人。白人一家なのに。
確かにクリスや使用人に対する両親の態度は非常に友好的です。
一般的には、偏見のない素晴らしい家族と言えると思います。
しかし彼らの言動から少しずつ「黒人に対して、おもてなす優しく寛大で優れた人間」だと自らを誇るように見えてきます。
極め付けは、クリスを賞賛する言葉はどれも「人間クリス」ではなく「黒人クリス」に向けられているという事。
「肉体」を賞賛したり、わざわざ先人の黒人の話をだしてきたり...
帰宅したローズの兄も、パーティーの為に集まってきた多くの白人も、意思を込めた差別の言葉はありません。
しかし無意識の差別がにじみ出ている。
そんな様子が非常におぞましく、かつどこかコメディにも見えてきます。

不気味さは、このシニカルな要素だけではありません。
パーティーに現れる唯一の黒人の振る舞い、使用人の表情や言動。
兄の異常な高揚や母のカウンセリング...
とにかく何かがおかしいのです。
シニカルなおぞましさと、不可解な言動、田舎の閉鎖空間要素も合わさり、不気味さを煽る演出が最高で、めちゃくちゃ面白いです。


少しずつ、真相のようなものが匂い始めるのですが...
言えない!!これ以上言えない!!


シニカルな怖さだけじゃなくて、物語上でちゃんと意味があるんです!
前半の面白さが、後半でミスリードを経て完璧な伏線回収により物語上の意味を帯びていく。
そしてそれは更に一歩奥、認めているけど基準はは××としてだという、「一見寛容な人物の、無意識下の差別感情」を具現化している...怖い!あぁ怖い!!



そしてタイトルやポスターの意味に気づいた時...
なんて隙のない映画なんだ!!


イライラの対象となりそうな人物が、実は大活躍なのも最高!!
そして、顔の演技も最高!!


いわゆるなホラーではないので、ホラーが苦手な人も全然大丈夫。
というより、是非見て下さい!
オススメです!!!




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  1. 2017/11/09(木) 22:10:37|
  2. 2017年公開映画
  3. | トラックバック:7
  4. | コメント:0

70『アトミック・ブロンド』ピンヒールで蹴って下さい。くく

シャーリーズ・セロン姐さん最新作は、女ジョン・ウィックmeetsワイルド!

『アトミック・ブロンド』



~あらすじ~
イギリスの情報機関、MI6ですご腕のスパイとしてその名をとどろかすロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)に、新たな指令が下される。それは、何者かに奪われた最高機密クラスのリストを取り戻すというもの。ベルリンを訪れたロレーンを待ち受けていたのは、世界各国のスパイだった。すさまじい争奪戦の中、ロレーンは超人的な戦闘能力を発揮しながら立ちはだかる敵を倒し……。
(シネマトゥデイ引用)









☆☆☆☆☆☆☆(70/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
地球上で最もかっこいい女性、シャーリーズ・セロン最新作!
42歳とは思えない美貌に加え、オールタイムベストの一つ『マッド・マックス 怒りのデスロード』の我らがフュリオサや、女優賞を総なめにした『モンスター』での実在した連続殺人犯役などで、女優魂を体現するシャーリーズ姐さん。
あぁ、蹴られたい。。。

監督を務めるのはスタントや俳優出身のデヴィッド・リーチさん。
様々な作品での助監督、そして『ジョン・ウィック』でのチャド・スタエルスキーとの共同監督を経て、今作で初めての長編映画を撮ります。
後述しますが、スタイリッシュな映像と音楽で『ジョン・ウィック』の共同監督だという事に大いに納得する映画になっています!
(そしてなんと次の映画がデッドプール2!?)

今作はシャーリーズ・セロンの他に、心底信頼出来ない(褒めてます)MI6のエージェントをジェームズ・マカヴォイが、謎の女性を『キングスマン』で”あの殺し屋”を演じたソフィア・ブラタが出演します。



舞台は冷戦末期、1989年のヨーロッパ。
壁崩壊前夜、その象徴であるドイツ ベルリンで、戦争になりかねないある情報の争奪戦が勃発します。

この映画、アバンタイトルからとにかくカッコいい。
ネオンカラーな字幕とハイセンスな音楽の中で、氷水から裸体で登場する傷だらけのシャーリーズセロン姐さん。
間違いない、この映画は間違いないと、早くも確信します。

そんな間違いなさは、特にビジュアル面において、最後まで裏切りません。

シャーリーズ・セロン演じるMI6のエージェント、ブロートンは「情報の奪還」と「ある極秘の指令」の為に壁崩壊間際のベルリンを訪れます。
西側ベルリンに着くなり早々、ブロートンはソ連国家安全委員会KGBにより襲撃を受けます。
無防備な状態の車内で、華麗に反撃。
そしてバックで流れるのは、パンクロックを中心としたスタイリッシュな80年代の音楽。

このようにキレッキレなアクションと音楽、そして80年代テイストな薄暗さの中で局所集中的に光るネオンの背景が終始抜群で、80年代版『ジョン・ウィック』の趣きがビシバシ伝わってきます。



時代や性別以外に、今作が『ジョン・ウィック』と決定的に違う一つがアクションの見せ方です。

ジョン・ウィックの極限状態におけるスタイリッシュ(に見えてしまう)な殺し合い対して、ロレーン・ブロートンは重みと痛みが視覚で伝わる野生的な殺し合いです。
何が何でも負けない、死なない、倒す。
圧巻の5分以上に及ぶ長回しアクションを含め、大大大満足で、めちゃくちゃ感情移入出来るアクションになっています。



そしてもう一つ、派手な演出を取り除けば、この映画実はリアリズムな情報戦や駆け引きで推進する本格スパイ映画でもあります。

派手なアクション映画でありながら、見終えた時には『裏切りのサーカス』に近い印象が残りました。
ブロートンや同じくMI6エージェントのパーシヴァル、KBGの面々、CIAの存在、謎の女性、ブロートンをサポートする存在等、多様な登場人物が登場し、それぞれが異なる思惑も持っています。
多彩な登場人物の思惑や事の真相は非常に曖昧に描かれ、宙吊り状態で映画は進行していきます。
このわかりにくさは、まさに冷戦時のそれを言い当てているのかもしれません。

しかし、派手なアクション映画に対して、ブロートンの語りで始まる構成や会話で明かされる様々な情報の相性は良くなく、見ながら咀嚼する事は非常に難しくなっています。
後出しの為の余白が、その場その場を宙吊りにしていても、ラストで気持ち良くなる作りであれば良いのですが、破綻を感じてしまう所も多々あります。
バレてると気づくタイミングの違和感や、「あのKGB」は結局何だったのかという疑問。
なんともモヤモヤした物は引きずってしまいました。


しかし、印象に残るPOVカーアクションや、マカヴォイの存在感等、褒めたい所は他にもあります!
なにより、女性の「泥臭い強さ」と「見事な強かさ」両面を描いているのが面白い!

是非劇場で堪能して下さい!




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  1. 2017/11/02(木) 09:30:38|
  2. 2017年公開映画
  3. | トラックバック:17
  4. | コメント:0

70『バリー・シール/アメリカをはめた男』アメリカでハマった男!

トム・クルーズ×ダグ・リーマン最新作!

バリー・シール/アメリカをはめた男』



~あらすじ~
民間航空会社のパイロットでトップクラスの操縦技術を持つバリー・シール(トム・クルーズ)は、CIAにスカウトされる。偵察機のパイロットとなった彼は極秘作戦の過程で麻薬組織と接触し、麻薬の運び屋としても才能を発揮する。政府の命令に従う一方で、違法な密輸ビジネスで荒稼ぎするバリーだったが……。
(シネマトゥデイ)









☆☆☆☆☆☆☆(70/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』以来、二度目のタッグ!
主演は言わずと知れた映画スター=トム・クルーズ。
『ザ・マミー』『ジャック・リーチャー 2』とここ二作はピリッとしませんが、ジャッキーチェンばりのサービス精神と、知り尽くした自分の魅せ方、今更語る必要はない最も信頼できるスーパースターです。
今作も、飛行シーンのいくつかは実際に運転しているとの事。
早く、怪我治して下さい...

そして監督は、前述の映画に加え、『ボーン・アイデンティティ』や『Mr.&Mrs. スミス』のダグ・リーマン。
手持ちカメラを中心としたドキュメンタリー的映像と、ハイテンポなアクション映画組み合わせる第一人者と言っても良いかもしれません。

また、傑作人工知能映画『エクス・マキナ』で人間の主人公を演じたドーナル・グリーソンがバリーシールと接点を持つCIA職員を、『21オーバー 最初の二日酔い』のサラ・ライトがバリーシールの妻を演じます。



CIAの極秘作戦と、麻薬の密輸入。
両立するはずのないこの二つを、同時にやってしまった驚異の男、バリー・シールの実在の物語。
CIAはこの事実を認めていませんが...
そんな驚愕の実話を、ダグリーマン印の手持ちカメラを用いたスピーディな語り口で語られます。


「アメリカをはめた男」なんてサブタイトルから、このバリー・シールは『ジャック・リーチャー』のように、とにかくキレる男なんだろうと想像してしまいますが、
決してそうではない...という所がこの映画の大きな魅力になっています。

ポップカルチャーのアイコンとして、あまりに有名で、時には半笑いで見られる大スター。
世間から浮世離れしたイメージのあるトムクルーズ。
常にニヤけ、向こう見ずで、地に足をつけない男、そんなイメージに近いのが今作のバリー・シールです。

傑作シリーズとなりつつあるミッションインポッシブル(特にここ最近の二作)でも少しその傾向がありますが、彼を一躍スターに押し上げたトップガン始め初期作品群で感じたより近いかもしれません。
バリーシールは知性はあれども、向こう見ずで半笑いで見られるような男です。


そんなトムクルーズ...ではなく、バリー・シールが、何故国家と麻薬カルテルを股にかけるようになるか。
それは抜群の飛行テクニックに加えて、長いものに巻かれる精神と、二兎を追う精神が奇跡的に噛み合っていくからに過ぎません。
人を利用し、駒として利用する悪意ではなく、そんな彼のダメさが彼を押し上げていきます。

長いものに巻かれるトムクルーズ。
時折焦るトムクルーズ。
調子に乗り始めるトムクルーズ。
どんどんインフレしていくトムクルーズ。
そして、引き返せない所まで来てしまったトムクルーズ...
「下衆さよりも駄目さ」なトムクルーズ版『ウルフ・オブ・ストリー』。
そんなトムクルーズの変化に、終始ニヤニヤが止まりません。


国に目をつけられ始めたバリーシールは、CIA職員が用意した寂れた街に移住します。
人通りが少なく、保安官も退屈している...
そんな寂れた街なのに、最終的にはキャデラックはばんばん走るは、銀行がどんどんできるわ、札束がばらまかれるは...
彼同様、何もなかった街が変化していく様子も最高です!
また、お金の隠し方が本当最高!


少し冗長気味に感じる所は確かにありますが...

見て損は間違いなく無いはず!
ぜひ劇場へ。





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  1. 2017/10/30(月) 23:27:59|
  2. 2017年公開映画
  3. | トラックバック:14
  4. | コメント:0

75『猿の惑星:聖戦記(グレートウォー)』あぁシーザー

シリーズ堂々完結。
そして誰もが知るあの世界へ回帰する...

『猿の惑星:聖戦記(グレートウォー)』



~あらすじ~
猿と人類の全面戦争が始まってから2年が経ち、シーザー(アンディ・サーキス)が率いる猿の群れは、森の奥深くのとりでに姿を隠していた。ある日、奇襲によってシーザーの妻と息子の命が奪われる。シーザーは人類の軍隊のリーダーである大佐(ウディ・ハレルソン)に復讐するため、オランウータンのモーリス(カリン・コノヴァル)らと共に旅立つ。(シネマトゥデイ引用)









☆☆☆☆☆☆☆(75/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
『猿の惑星』シリーズ通算9作目にして、あの一作目の前日譚を描くリブートシリーズ3作目の完結編!
『創世記』で猿が進化し、『新世記』で戦争が勃発し、今作『聖戦記』で十数年後が一作目の舞台へ繋がる...つまりは「猿の惑星化」への決定打が描かれます。
(今更、第1作の猿の惑星のネタバレを隠す必要ないですよね...)

そんなシリーズ中で最大級に重要な一作であり、最も自由度が少ない作品の監督を務めるのが、前作『猿の惑星:新世紀』に引き続き、POVの新たな可能性を示した怪作『クローバーフィールド』のマット・リーヴス。
次作はベンアフレックの『バットマン』の監督を務める、技法による派手さと道徳的テーマがちゃんと地繋ぎになっている作品を撮る、大作映画の撮り手として信頼できる監督です。

そして主人公のチンパンジー!?シーザー他、あらゆるチンパンジーを演じるのが、おなじみアンディ・サーキス。
益々進化したモーションキャプチャーを用いたCG技術を活かし、全てのチンパンジーをアンディ・サーキスが演じています。
また、敵対する人類役としてウディ・ハラルソンが怪演を見せます。




2011年に公開された一作目の『創世記』から6年。

ルパート・ワイアットが監督をした『創世記』では、知性を持ち始めたチンパンジーのシーザーと育ての親となる人間ロッドマンのドラマを中心に、人類の思い上がりと傲慢さを突きつけてきました。
この一作目でシリーズを通して思い起こされる「人間の愛と愚かさを知る切なすぎるシーザーの矛盾」が印象付けられ、2作目3作目に非常に大きな深みを与えています。

そして2014年のマット・リーヴス監督による『新世紀』。
個人的にはシリーズ中最も好きな作品です。
恨み、恐怖から来る攻撃的な思考...これらが1度戦争に向けて転がると、いつの間にかもう止められなくなっている...
お互い戦争をしたくなくても、戦争は始まる。
ずっと前から戦争に向かって転がっていたんだと、悪の法則を彷彿とさせる戦争の真理を見せられた二作目を観ていない人は是非観ていただきたい!


そして、ついに迎えた最終話となる今作は、ロードムービーであり、ケーパー物脱獄物であり、何より最もストレートに心動かされるストーリになっています。

「エイプはエイプを殺さない」
人間を知るシーザーにとって、自滅へ進む人類と異なる存在でいる為に必要な掟。
しかし、前作では人類の負の感情を背負ってしまったチンパンジー コバの存在により、その掟を葬り去ってしまいます。

そんな自ら引いた人類とエイプの境界を破ってしまったシーザーを、更に決定的な事件が襲います。
膨れ上がる人間的な負の感情。
それは人類やコパのように自らを滅ぼす物、そうと分かりながらも、感情を否定出来ないシーザーのどこからどう見ても人間的な苦しむ姿に胸が締め付けられます...
そしてそこに追い討ちをかけるのが、非常に微かに映される一作目の幼きシーザーに埋め込まれた人間愛を思い出させるカット。
このやり切れなさよ...


そんな中で、登場するのがある病に侵された少女や、別の世界で育ったチンパンジーのバッドエイプ。
重くなりがちな作品の中で、彼らの存在が作品の抜けをよくしてくれます。
新たに登場する彼らや、シリーズを通して登場する仲間達の、知性と絆という極めて人間らしい正の感情が、シーザーの負の感情を辛うじて引き止めていくのです。


二作目では「戦争のきっかけ」を概念的に扱っていました。
一方で今作はもろに昨今の排他的な世界情勢を反映させた展開が待っています。
違う考えだから壁を作る?害が及ぶ「かもしれない」から攻撃する。
排他思考に対するカウンターパンチを、同じく人間的な負の感情に悩むシーザーが食らわせることで、「そうだよ!そうなんだよ!!」と声を大にして叫びたくなりました。


また、そんな昨今の情勢を反映させた視点に対して、究極的にマクロな視点でのラストの展開に、
人類の愚かさを神の視点で見せつけられて鳥肌が止まりませんでした。




そして最後に触れておかないといけないのが、チンパンジー達の知性を持った動き表現の素晴らしさ。
今作では特に中の人を一切意識する必要がらなく、一点の曇りもなく高度な知性を持ったチンパンジーと見れてしまいます。
擬人化映像技術の進化が、作品毎のチンパンジーの知的レベルや、自らが否定する人間的苦悩を背負い始めるシーザー自身の変化とバッチリ適合し、豊かな三部作に仕上がっていきます。



本当にすんばらしいリブート3部作。

是非おまとめて観ていただきたい!
オススメです!!






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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2017/10/26(木) 00:16:04|
  2. 2017年公開映画
  3. | トラックバック:23
  4. | コメント:0
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