シネマ・ジャンプストリート

劇場公開映画を中心にレビュー 映画の良さと個人的感想を。

直前!第88回アカデミー賞予想

明日!まじか!?
ということで、アカデミー賞の直前予想をします。
本気で当てにいきますが、ぶっちゃけ今年は作品賞、監督賞はかなり混沌としてます...


以下、予想

☆作品賞
『スポットライト 世紀のスクープ』

最も注目される部門ですが、今年は大接戦です。
賞レーススタート時は『スポットライト 世紀のスクープ』が本命視されていました。しかし、三大前哨戦と言われている、米・俳優組合賞(SAG)では『スポットライト 世紀のスクープ』、米・製作者組合賞(PGA)では『マネーショート 華麗なる大逆転』、米・監督組合賞(DGA)では『レヴェナント:蘇えりし者』という形で完全に分かれました。更に賞レースで最も作品賞を受賞しているのは『マッド・マックス 怒りのデスロード』だったりします...
『マッドマックス』に関しては批評家の評価は爆発的な物があるのですが、アカデミー賞の選考員の大半を占める映画人絡みの賞は全く取れていないので、現在は大穴といった立ち位置でしょうか...
その中でも、ゴールデングローブ賞とBAFTA英国アカデミー賞をかっさらった『レヴェナント』が最も勢いがある為、受賞するのでは?という声が大きいですが、イニャリトゥの二年連続はハードルが高い、脚本賞or脚色賞にノミネートされていない作品が受賞するのは非常に稀等々、取れない理由もそれなりにあるので...
最終的に保守的なアカデミー会員は、『スポットライト』を選ぶと予想します!


☆監督賞
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリト『レヴェナント:蘇えりし者』

こちらは、『マッド・マックス』のジョージ・ミラーと『レヴェナント』のイニャリトゥの一騎打ち。ジョージ・ミラーに取ってほしいのですが...作品賞と比べて票が割れないと思うので、こちらはイニャリトゥで。


☆主演男優賞
レオナルド・ディカプリオ『レヴェナント:蘇えりし者』

ここは一番堅いでしょう。レオナルド・ディカプオが念願のオスカーを掲げるシーンが今から楽しみです。

☆主演女優賞
ブリー・ラーソン『ルーム』

こちらも堅い。賞レースの中盤から独走状態。
『ショート・ターム』でも感じたけど本当に良い「女優」さん。

☆助演男優賞
シルヴェスター・スタローン『クリード チャンプを継ぐ男』

途中まではマーク・ライランスや、マーク・ラファエロなんかの声も出ていましたが、黒人ノミネートされない問題なんかも絡んで、彼なのかなと。持っているストーリーも大きいのではないでしょうか。

☆助演女優賞
アリシア・ヴィキャンデル 『リリーのすべて』

『キャロル』のルーニー・マーラの可能性もありますが、カンヌでの主演女優賞以来殆ど賞を受賞できていないので、アリシアが濃厚だと思われます。


他に、オリジナル脚本賞は『スポットライト 世紀のスクープ』、脚色賞は『マネーショート 華麗なる大逆転』、長編アニメーション賞は『インサイド・ヘッド』、長編ドキュメンタリー賞は『Amy』、外国語映画賞は『サウルの息子』
この辺りは、濃厚でしょう。

作品賞以外の最大の注目は、『マッドマックス 怒りのデスロード』が技術部門で何部門受賞出来るかですね。今の所最多受賞は濃厚なんですが、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、 メイキャップ&ヘアスタイリング賞、視覚効果賞、録音賞、音響編集賞で、7部門有力視(本命or対抗)されています。
最終的に4辺りに落ち着くのか、それともサプライズの作品賞&監督賞まで受賞して旋風を巻き起こすか。非常に楽しみです!





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  1. 2016/02/28(日) 16:37:34|
  2. 2015年公開映画
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2015年公開映画 マイベスト

この、今更感...

2015年の公開映画。
見た本数は、85本。年末に失速した割には以外といったなと。

今更引っ張っても仕方がないので、早速いってみます!!
マイベスト10!!


第1位 『マッドマックス 怒りのデスロード』
もうぶっちぎりの一位。ストーリーはシンプルかもしれないが、アクションの連続のみで世界やキャラクターの変化を物語る。永遠に語ってられる情報量。映画の根源を追求すると、ここまで新しい物が出来るのか...

第2位 『セッション』
半端ない熱量。言葉では到底表現出来ない映画的な極上カタルシス。ラスト15分は呼吸を忘れる。まるでボクシング映画。壮絶な殴り合い...

第3位 『少年と地雷兵』
東京国際映画祭にて。今年中に公開予定。
世界大戦後、ドイツ少年兵に押し付けられたのは地雷除去。救いのない話を描いているようで、その中で辛うじて辛うじて辛うじてある救いは、人と人が触れ合って取り戻される尊厳。ずしん。

第4位 『ヴィンセントが教えてくれたこと』
偏屈なじじいと引越しをしてきた少年の交流。脱力系コメディ。
人と人とが出会ってスリリングな事が生まれる。これが「物語」の本質。泣きすぎて目がもげた。

第5位 『クリード チャンプを継ぐ男』
どストレートにオススメ。現代でもここまでまだまだ面白いモノは作れるんだよ!!
ファンへのサービスに終始せず。「こいつの話が見たい!!」ってなる辺りは、スターウォーズと同時代性を感じる。

第6位 『はじまりのうた』
負け犬達のワンスアゲイン。旨味の詰まった音楽映画。この品の良さよ。見終えた後の心地よさは今年一。

第7位 『ヒックとドラゴン2』
全てのクオリティの高さ。ヒックと人間がリンクしながら高揚し、ラスト30分はずっと涙腺が...

第8位 『激戦 ハート・オブ・ファイト』
再び負け犬達のワンスアゲイン。格闘技、成り上りトレーニング、家族にの温もり、痛々しさ、師弟愛&BLいちゃいちゃ、足し算式に5億点!!

第9位 『海街diary』
景色と女優陣のアンサンブルはずっと見ていたい。人物の多面性、想像の中で広がるカタルシス...

第10位 『ナイトクローラー』
狂ったサクセスストーリー!狂気に満ちたパパラッチ。与えてくれた嫌悪感は、最高に魅力的。

第11位 『ワイルド・スピード SKY MISSION』
第12位 『コードネームU.N.C.L.E.』
第13位 『Mommy』
第14位 『インサイド・ヘッド』
第15位 『プリデスティネーション』
第16位 『ジョン・ウィック』
第17位 『雪の轍』
第18位 『ベルファスト71』
第19位 『人生スイッチ』
第20位 『キングスマン』


正直、6位以下はどれも混戦。どれが6位でもいいくらい。
ほんと、去年は良い作品が多かった...
他にも、ミッションインポッシブルや、スターウォーズ、恋人たち、バクマン、ジュラシックワールドなんかも、ベスト10に入れたいところ...

映画に順位つけるとかよくないよ!!
どれも最高。





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  1. 2016/02/26(金) 22:15:58|
  2. 2015年公開映画
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70『キャロル』ルーニ・マーラのマーラが...

まじピンク。

今の時代のLGBT映画。
『キャロル』



~あらすじ~
52年、冬。ジャーナリストを夢見てマンハッタンにやって来たテレーズ(ルーニ・マーラ)は、クリスマスシーズンのデパートで玩具販売員のアルバイトをしていた。彼女にはリチャードという恋人がいたが、なかなか結婚に踏み切れずにいる。ある日テレーズは、デパートに娘へのプレゼントを探しに来たエレガントでミステリアスな女性キャロル(ケイト・ブランシェット)にひと目で心を奪われてしまう。それ以来、2人は会うようになり、テレーズはキャロルが夫と離婚訴訟中であることを知る。生まれて初めて本当の恋をしていると実感するテレーズは、キャロルから車での小旅行に誘われ、ともに旅立つが……。(映画.com引用)


☆☆☆☆☆☆☆(70/100)

以下 レビュー(核心のネタバレなし)

「太陽がいっぱい」や「ギリシャに消えた嘘」等、多くの映画の原作となった小説家のパトリシア・ハイスミスの小説「The Price of Salt」を元に映画化。
キャスト部門の映画賞には軒並み顔を出している事からも明白で、今作の最大の見所となるのが主演二人です。
ケイト・ブランシェットが演じるキャロル。旦那や大切な娘がおり、自ら自覚したレズビアンである彼女は、一見優雅で自己を持った完璧な女性です。しかし、彼女の精神的な弱さは徐々に明らかになってきます。
ルーニ・マーラが演じるテレーズは、受け身で優柔不断な女性です。高級玩具店での職や求婚されている彼氏はいるものの、なんとなく流されて得た今の恋愛や人生に全くピンと来ていません。

自分で物事を主導したい男性的な側面を持つキャロルは、男性的な欠点をより強く抱く旦那とは全く上手くいっていません。
そんな主導権を握る事で安らぎを得られるキャロルにとって、テレーズとの出会いは正に「天使が空から落ちてきた」みたいなんでしょう。
逆もしかり、テレーズにとってキャロルは、自分にない要素を全て持ち、自らを先導してくれる光に見えたのでしょう。
そんなキャロルとテレーズが惹かれ合うのは、必然以外の何物でもないのです。

上記からもわかるように、決してこの映画はレズビアンだから出来る話ではありません。
前に出がちなLGBT要素はもっと普遍的なテーマを映し出す為の、あくまで手段でしかないように感じました。
キャロルの行動も、テレーズの行動も問題だらけです。
旦那がいるのに...彼氏がいるのに...逆ギレ!?...身から出た錆では!?...結局その行動!?...となるシーンは多く、正直感情移入どころか、胸くそが悪くなるシーンも多々ありました。(もちろんそれ以前に男側の男性的な支配欲がアレなんですが)
しかしそんな胸糞悪くなる部分も含め、間違ってる(LGBTがという意味ではない)...けど!なんだけど!!出会ってしまうと...といった要素が心をぐちゃぐちゃかき乱します。
人と人の惹かれ合う話。反復しますが、これは男女間でも成立します。しかし、女同士の関係性で描くことで、より人間同士の出会いが強調されています。
男女間にすると、どうしても色情事にしか見えなくて、もっとテーマが薄れるのでしょう...

また、50年代という現代よりももっともっと同性愛への偏見が大きい時代を描いているにも関わらず、そんな偏見が彼女たちの壁になっていく部分は殆ど強調されません。
この辺りも現代のマイノリティーに対する考え方と同期しており、非常に品が良いと感じました。
マイノリティー自体は(それに対する差別はという意味ではない)特別な事じゃないんだから、無理矢理前に押し出す必要は決してないのです。ただ、そこに自然な差別や偏見が佇んでいる事が伝われば。
今作はどちらかと言うと、キャロルの母としての葛藤、テレーズの自身への戸惑いの要素の方がはてしなく強いです。

もう一つ、この映画はテレーズがキャロルという憧れの対象、もっと言えばメンターとして見出していく事で、人として脱皮し成長していく、そんなお話でもあります。
「やりたい事をやらなければ人生ではない」
最初は料理すら選べなかった、彼氏がいるのに男の家にふらふら上がりこんだりしていた、意志のない彼女が、最後には夢に向かって歩いています。

また、カメラワークを含めた演出の巧みさが秀逸過ぎます。
実際に見ていただくと感じると思いますが、窓ガラスや、タバコ等の周囲の写し方や画面の表情によって、もっといえばそれらの違う角度バージョンの繰り返しによって、登場人物の感情を映し出します。
中でも冒頭とラストで二度繰り返されるボディタッチのシーン。それぞれのシーンのカメラ位置の変化や人物のリアクション。
1度目は何も感じなかったシーンでしたが、二度目ではとんでもない深みのあるシーンへと変貌しています。
もちろん主演女優達の演技も必見です。特にルーニマーラのちk...「マーラ」は...映画史上に残るピンk...美しさです。

色々と絶賛していますが、この映画が好きかどうかと問われれば、私は決して好きとは答えません。
一番の理由は先述の「胸くそが悪くなる」行動の為です。
優れた映画とは感じるものの、良い心地がしなかった点が、私の中では普遍的な美しさへの心地よさを大きく上回りました。
平坦な内容という点も含めて、人を選ぶ映画である事は間違いないと思います。

ただ、色々と感じさせてくれるという点が、この映画の素晴らしさを物語っている事は間違いないので、
是非劇場で浸って下さい!


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  1. 2016/02/21(日) 20:56:51|
  2. 2015年公開映画
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80『コードネーム U.N.C.L.E.』スパイ映画たのしー!!

真反対スパイコンビによるブロマンス。

『コードネーム U.N.C.L.E.』


~あらすじ~
舞台は東西冷戦の真っただ中の1960年代前半。米中央情報局(CIA)エージェントのソロと、ソ連国家保安委員会(KGB)エージェントのクリヤキンは、長年の敵対感情をひとまず忘れ、謎の国際犯罪組織撲滅の合同任務に乗り出す。
その組織は、核兵器と技術の拡散によって、世界の勢力バランスを揺るがし、破壊へと導こうと企んでいた。ふたりにとっての手がかりは、犯罪組織に潜入するための鍵となる失踪したドイツ人科学者の娘だけ。彼女を守りながら、彼らは時間切れになる前に科学者本人を捜しださなければならない。考え方もやり方も何もかも正反対の2人。果たして彼らは核爆弾大量生産の危機から世界を救えるのか!?
〈filmarks引用〉





☆☆☆☆☆☆☆(80/100)


以下 レビュー(核心のネタバレなし)

待ってました!『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』、『スナッチ』『シャーロックホームズ』のガイリッチー監督最新作。しかも今作は古き良きスパイ映画ときたもんだから....

スパイ映画といえば、近年、特に今年はリバイバルブームの流れが到来中。
大人気シリーズの『007』や『ミッションインポッシブル』は当然の事ながら、公開済みの激作『キングスマン』や日本では来年公開だが本国では賞レースに食い込む勢いの『ブリッジ・オブ・スパイ』、日本公開未定のトンデモコメディ物の『SPY』など、次々と違ったタイプのスパイ映画が押し寄せ中。
そんな中、今作と『キングスマン』は切っても切り離せない。
両者とも「俺たちの楽しいスバイ映画を取り戻せ!」の意気込みで、60、70年代テイストの良い意味でバカっぼいなスバイ映画を見事現代に甦らせてくれる。
「60年代イギリス風の現代」を舞台にしたキングスマンに対して、こちらは「時代設定を60年代に残したまま」描いている点(後述するが、しっかりとした理由がある)で多少の違いはある物の、シリアス化しているアクション映画の流れに一石を投じている点も含めて共通点が多い。

そして、キングスマンの監督マシュー・ボーンは、今作の監督ガイリッチーの元で、元々は製作を担当していたのだからさらに驚き...
「偶然」、元同僚が、同じようなタイミングで、同じような志の元、スバイ映画を世に送り出したという事になる。

今作の元ネタとなるのは、60年代スバイ映画の代表格である、『0011 ナポレオン・ソロ』。
残念ながら、拝見した事はないが、今でもオールドファンの多い名作シリーズ。物語の中心にいるのは、正反対の二人。
米CIAのプレイボーイで悪知恵がとびっきり働くナポレオン・ソロ。
旧ソKGBの短気で真面目な筋肉君の、イリア・クリヤキン。
米と旧ソ。冒頭からこんな立場の彼らが、東ベルリンで同じ女性を奪い合うのだから、激突は必死に。
しかし、彼らの目的は同じだという事が分かり、上司の命令で協力することになる。米と旧ソの協力なんて当時としたらアリエナイ事な上、ぶつかり合った二人だからこそ、序盤から二人の空気は最悪...もちろん性格の相性も最悪...
この「そもそも正反対の性格な上、ペアを組む事に納得の言っていない二人」のゴタゴタ感が映画の中心にあり、終始ニヤニヤが止まらない。
でも実は...
全く違うという事は、足し合わせると最強だという事。
噛み合わないながらも、噛み合わないからこそ自然と、前に進んでいく様の心地よさたるや。

最初から二人はお互いを補う合う最高のパートナーだった。

いがみ合いながらイチャイチャする。このブロマンスが中心にあるタッグ物は、『シャーロックホームズ』でも描いたガイリッチーの最近のお気に入り。
そこにキーとなる女性ギャビーを間に挟む事で『シャーロックホームズ』とはまた違った味を出す。

ブロマンス物としてニヤニヤする魅力がある一方で、その奥に漂う米ソ関係ならではの結末へ向けた「が、しかし....」という生々しさが見え隠れする。
ここが60年代を背景に残した所以で、現実ではどうしようもないしがらみがあるからこそ、今作の魅力「表面上とは異なる内の絆」がより強調され、終盤に向かっていくにつれ楽しさが加速するのと同調して、「さぁどうする!?」と心が熱く燃え上がっていく。
そして、彼らの下した結末。
そうだよな!!スバイ映画はそうでなきゃ!?という現実を吹き飛ばす程の清々しさに、もうなんともいえない楽しさが充満する。

もちろん、ブロマンス物としての魅力だけでなく、カッコよい...だけど少し間抜けにも見える!という、古き良きスパイ映画の空気感もニヤニヤを途切れさせない要因に。
異常医学者の拷問シーンや、カッコよいはずのクラシック音楽の使い方といい、とにかく楽しいシーンが目白押し。

とはいえアクション映画な訳で、「笑かしに行く事で話を止める」なんてのは絶対にダメ。
この点ガイリッチーの、楽しいというのを大前提にした上で、緊迫感のあるシーンとニヤニヤするシーンを織り交ぜて、テンポよく見せるバランス感覚はもはや職人の域...というか、画作りも含めて、もはや一つの音楽。
本当にこの極上のテンポがたまらないんだよな...

また今作ではガイリッチー節の、キーとなるシーンを飛ばして、後からその伏線を回収していく作りは、これまでのやり方と少し異なる。
とにかく回収するまでのスパンが短い。
とってつけたよう...って批判もあるが、自分はこの作品の、漫画的なまでのシャカシャカしたテンポの良さを増幅する効果を生んでいるようで、全く嫌いじゃない。
他にも、あのカット割り楽しいー!とか、カーチェイスの見せ方サイコー!とかまだまだ魅力が沢山。

もう少しキャラクターを対比化させる見せ場があっても...そもそも外見が似すぎてないか...?
とか、ガイリッチーのもう一つの魅力である緻密な脚本の再構築という点はなりを潜めてるな...
とか少し言いたいことはあるけれど、
こんなにもライトでポップで、楽しさに満ち溢れたスパイ映画を、スバイyearの今見ずにいつ見る!?
劇場で憂さ晴らしを!!


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  1. 2015/11/16(月) 20:28:02|
  2. 2015年公開映画
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80『ジョン・ウィック』どストレートにカッコイイ

大好物の舐めてたシリーズ。スタイリッシュ編!

『ジョン・ウィック』



~あらすじ~
最愛の妻を病気で亡くし、ニューヨークで一人静かに暮らすジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)。彼には愛すべき存在が必要と考えていた妻から、ある日最後のプレゼントの「犬」が届く。安らぎを取り戻しつつあった彼だが、強盗によって愛犬を殺されてしまう....
強盗をしたのはロシアンギャングのボスの息子。彼らの元に鉄斎の手が忍び寄る。愛犬を殺された男ジョン・ウィックは、父親のボスすらも恐れる、かつて伝説的な暗殺者として裏社会にその名をとどろかせた男だった...





☆☆☆☆☆☆☆(80/100)

以下 レビュー(核心のネタバレなし)

舐めてた奴の愛犬殺したら、実はマフィアのボスの父すら恐る化け物だった物。

物語自体はそれのみに尽きる。
しかし、その物語を最短距離で兎に角カッコよく突っ走る。

冒頭、妻を亡くして虚ろな彼の元に、妻から最後のプレゼントの仔犬が届く。
付けられた手紙を読み号泣するジョン。
これらが、実に静かーなトーンで描かれ、心を締め付ける。
あまりにかわいそうな彼の心を癒してくれたのは、やはり仔犬デイジー。
仔犬がなつき始めた描写があまりにも可愛くて可愛くて可愛くて。
そんな心が洗われだした所で、強盗団に愛犬をブチ殺される。
もうブチ切れ。早く殺せー!!!
最短距離で感情移入は圧巻。


舐めてた~シリーズの最大の見所である
「舐めてたクソ野郎が、本来の姿を知る時...」
の部分を、しっかりとしっかりと楽しませてくれている段階で既に合格点。
特に今作は、車を盗み調子に乗る若い世代と、一方で彼の本来の姿を知る戸惑い激怒する大人達。
このギャップが最高に楽しい。

雰囲気漂うギャングのボスも良い味。

映画自体の魅力は、少しずつノワール物のソレに転移。
一度交わり、歯車が動き出すともう止められないファムファタールとの関係性。どんなに相手を敬意を抱いていようが、止める事は許されない。
ボスとの関係がまさしくそれ。やめときゃいいのに、度々一線を超える。その先の地獄をわかっていながら....
この部分の魅力は今年公開リーアムニーソン主演「ラン・オールナイト」なんかには叶わないのだが、画的な格好良さは凌駕している。

96時間からトレンドが始まった舐めてた~シリーズ。96時間続編ではストーリーの斬新さが目減りした事に加えて、カット割りのあまりのちゃかちゃかに嫌になった。
しかし、今作はちゃかちゃかカット割りしないアクションが良い。人物の位置関係がわかりやすい上で、テンポ良くがっこ良く見せてくれる。

ジョンが用いる格闘技ガンフー。
拳銃(GUN)とカンフーの造語なのだが、視野を確保する銃の構え位置や、二度三度銃弾を必ず撃ち込む容赦なさなど、実用性と格好良さを併せ持つという、なんという映画向きの格闘技を開発したんだ...
まあ、カンフーは全く関係ないけどσ(^_^;)

女スパイの行動&それによる彼女のラストとか、ボスとの決着のつけ方とか、それはさすがに...というご都合展開も多々あるのだが、カットカットが余りにもがっこ良いので、トータル余裕でプラス。
展開より画面力を優先して、成功した好例。
流石マトリックスの撮影監督。
音楽もストレートに格好良いロックミュージックを選曲。
その音楽と銃声のリズムがハーモナイズして、計算され尽くした画に乗るんだから、兎にも角にもしこたまカッコイイ!!!

これこそ劇場で観るべき...特に音の良い劇場で観るべき映画なので、
是非今すぐ駆け込んで!!


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  1. 2015/11/02(月) 15:38:41|
  2. 2015年公開映画
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