シネマ・ジャンプストリート 映画のブログ

劇場公開映画を中心にレビュー 映画の良さと個人的感想を。

85『SUNNY 強い気持ち・強い愛』強いリメイク!

大根仁監督の最新作は、韓国映画の傑作のリメイク!

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』



~あらすじ~
夫と高校生の娘と暮らす40歳の専業主婦、阿部奈美(篠原涼子)は、日々の生活に空しさを感じていた。一方、独身で39歳の社長・伊藤芹香は、ガンで余命1か月を宣告されてしまう。およそ22年ぶりに再会した芹香にもう一度みんなに会いたいと告げられた奈美は、ある事件が原因で音信不通になった仲良しグループ“SUNNY(サニー)”のメンバーを捜そうとする。
(シネマトゥデイ引用)







⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️★(85/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)

2011年のカン・ヒョンチョル監督による傑作韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』のリメイク。

韓国映画best3に入るくらい大好きな映画で、今回日本版の監督を務めるのは安心・楽しいでおなじみ?の大根仁監督。
『モテキ』や『バクマン。』など、言わずと知れた日本のエンターテイメント映画の申し子です。
この監督の映画は私的に「めちゃくちゃ面白い」か「まあ面白い」かどちらかで、キャリアも作風も、奇をてらわずに日本のエンターテイメント映画のど真ん中を走ってるのに、フレッシュで面白いのが本当尊敬しています。


面白い原作と安心の監督、そんな大きな受け皿に乗るのは、豪華で旬、且つ原作に寄り添った配役の役者陣です。

主人公奈美の今を篠原涼子が学生時代を広瀬すずが演じる、この間違いなさ。
他にも現代パートには、板谷由夏、ともさかりえ、小池栄子、渡辺直美が。
学生パートには、池田エレイザ、山本舞香、野田美桜、田辺桃子、富田望生が。
そして、三浦春馬やリリーフランキーなどが今作をカラフルに染めていきます。

そして更に注目すべきは、今作の音楽は長年J-POPを牽引して来た、小室哲哉が担当するという所でしょうか。




今作の主人公の奈美は、2018年の現代に何処にでもいる一人の女性です。
高校生の娘は冷たく、旦那は出張の繰り返し。
そこにあるのは全く味気のない現実であり、この手触りはどこか生々しい。

そんな中で、高校卒業以来「ある理由」で会わなくてなった仲良しグループの親友と偶然再開します。
しかし、彼女は余命一ヶ月でした...
そんな彼女に、高校時代の仲良しメンバーにまた会いたいとお願いされた事で、物語が動き始めます。



原作も今作も共通して、重なくなりがちな親友の死という題材を、決して重たく描き過ぎません。
このなぜ重たくないのか...の肝となるのが、過去パートである高校時代、輝かしい青春時代を見事に織り交ぜて描いている所にあります。


90年代のパワーに満ちた時代。
6人グループのSUNNY 。
お茶目でパワフルで輝き夢見ている彼女達の姿を、過去パートではコミカルに描かれます。
そして、そこに乗っかる当時のJ-POP最盛期の音楽がどれもこれも最高。

青春という、ある意味で現実から浮遊した期間を、時にはミュージカル的演出も含めた日本の90年代だからこその現実から少し浮遊した手法・演出で魅せてくれます。
ノスタルジーと多幸感が、画面一杯に広がって本当最高でした。



そしてもちろん、そんな過去パートを只のノスタルジーで楽しませる事に終始する訳ではありません!

そこに交差してくる現代パートの地に足をつけた現実感。
メンバーそれぞれに絶句するレベルの現実があります。

そんな過去パートの多幸感と、現代パートの苦さ、このアンサンブルが今作に関しても本当素晴らしく、みるみる惹きつけられていきます。



そして、真骨頂は更に映画後半にあります!

ある真相がわかると共に、エンディングに向かって行くのですが...
多幸感に満ちた過去パートが現代に向けた序章となり、苦々しい現代パートが過去を取り戻し始める。
ビデオを使った最高の名シーンをキッカケに、トーンが正反対であったそれぞれのパートが地つなぎとなる事で、「夢見てるけど実際は...」「でもまだ遅くないんだよ!」と立て続けに真逆の感情が涙腺を刺激し続けます。


このように、今作は原作の面白さ、要点はきっちり抑えつつも、日本故の90年代エッセンスを見事に活かして、原作以上に我々日本人が乗りやすい映画になっています。



また過去パートの時代が、原作の韓国verが80年代に対して、今作は90年代を描いているんですが、これと面白い効果を生んでいます。

元の韓国映画が80年代で、外国文化がぐいぐい入ってきて変化が生まれた事で、労働紛争などが起こったある意味暴力的な時代。
その為、音楽には当時の洋楽が効果的に使われています。
対して、今作は90年代でバブル後の日本。
社会としては元気ぐなくなる中で、学生が発信する文化が急速に広がり、ガラパゴス文化が出来上がってきた内向きな時代。
全く異なる時代背景でありながらも、どちらも違った意味で勢いと危うさの両面があり、それぞれの映画はその両面をしっかり内包するように作られています。



もちろん、音楽のチョイスや音楽を活かす演出も最高です。

韓国verから持ち込んだシーンが多いながらも、日本人の心に響かせるようにチューニングされており、小室チョイスの音楽が多幸感を生み出すのに絶大に機能しています。
ヘッドフォンを使った演出に、良い年の男が、きゅんきゅんしてしまいました。



配役も全員が本当素晴らしく、特に印象的なのはリーダーの芹香を演じる山本舞香。
彼女の魅力は、原作よりも数段素晴らしいです。
なにより、作中の彼女は最後までリーダーだった...ってのに、凄い感動しますよね...



説明台詞が増えてるとか、時代錯誤感が気になるとか、言いたい事はない訳ではないのですが...

最高でしたよ!!!

おススメです!!!



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  1. 2018/09/06(木) 23:16:40|
  2. 2018年公開映画
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65『銀魂2』世界観が抜群!

再現度抜群のオールスター祭の第2弾!!

同名大人気漫画の実写映画化。
『銀魂2 掟は破るためにこそある』



~あらすじ~
天人(あまんと)が台頭する江戸。家賃を払うお金もない万事屋3人衆は、生活のためにアルバイトを始めるが、どのバイト先でもなぜか天下の将軍様と遭遇する。同じころ、江戸の治安を守る特殊警察・真選組で内紛が起こり、創設以来最大の危機は、将軍をも巻き込む陰謀へと発展する。
(シネマトゥデイ)






⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️★(65/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)

週刊少年ジャンプで2002年から連載をスタートした空知英秋さんの大人気漫画の実写映画 第2弾!

「天人に支配された幕末」という壮大な設定に、ドタバタコメディとチャンバラアクション、そして人情ドラマを組み合わせた、他に類をみない原作漫画。
この度、連載終了が決まったそうで、残念な気持ちもありつつ、空知さん面白い漫画をありがとう!!
そんな気持ちで一杯です。

大好きな漫画で、実写映画化に不安を抱いていた前作でしたが、『勇者ヨシヒコシリーズ』の福田監督と再現度満点の俳優陣によって、十二分に満足をさせてもらいました(レビューはこちら)

本作も、引き続き福田雄一さんが監督を務め、小栗旬や菅田将暉、橋本環奈ら万事屋に加え、新撰組の柳楽優弥や吉沢亮、宮藤官九郎、更には長澤まさみやムロツヨシ、岡田将生といった豪華な面々は引き続き登場。
更には、三浦春馬や窪田正孝、堤真一に勝地涼、夏菜などが参戦。

超豪華なオールスターキャストで、『銀魂』の世界観をパワーアップさせてきます。





『銀魂』の最大の魅力は、世界観とギャグ
この二点は、前作から変わらず、いや前作に増して最高の連続です。

もう冒頭から、「ある映画の構造?あるある?」を利用した掴みから最高すぎる。
実はあの掴み、『劇場版 銀魂 万事屋よ永遠なれ』で既にやっていたセルフパロディですよね。
アニメ映画の此方は、超傑作なので実写版で好きになった方は絶対観るべき作品ですよ!

余談はさておき、そんな最高の掴みから始まった作品は
相も変わらず大丈夫か心配なパロディネタはキレキレだし、アドリブはパワーアップで大爆笑の連続です!

映画のギャグとして、中の人物がしっかりマジでやってるのが大切で、俳優自身のセリフパロディも含めて、こんなに外さないギャグを連発出来ている映画って邦画では本当見た事ないかも...

アドリブに関しては明らかなのが3度ほどあるんですが、どれも間の取り方が最高で、大胆なギャグ演出とそれでいて安っぽくない「銀魂」の世界観を映画的に保ててるバランス感覚は、本当福田監督恐るべしだなと。
この辺りのコメディセンスは、今の日本映画で図抜けていると思います。



また、アクロバットなチャンバラアクションも見応えアリです。
世界に持っていっても全然恥ずかしくない、「カッコいい日本の武士のアクション」を魅せられてるんじゃないでしょうか。

特に光を使ったアクション演出が、ラストに向かってある意味を持ち始めるのは、しっかり「映画的」な魅せ方だなーと感心しました。



また前作に続き、この映画の配役は本当完璧。
もちろん福田監督の演出あってなんですが、ここまで違和感なく実写でハマるのが驚愕です。

中心に座る小栗旬の銀さん、菅田将暉の新ちゃん、橋本環奈の神楽ちゃんはもう完全にあの万事屋で、特に橋本環奈は普通に見てももう神楽ちゃんにしか見えない...

全員が全員最高なんですが、今作は特に柳楽優弥
いやーカンヌ最年少受賞男優はやっぱり半端なかった。
彼が演じる「鬼の土方」が本作の重要なキーマンになっており、彼のある二面性を実在感持って柳楽優弥が演じられているからこそ、笑いが生まれ、映画も成り立てている。
そう言っても過言じゃないのではないでしょうか。

強いて言うなら、三浦春馬の演技だけが映画全体のラインから少し浮いていたかな...



ここまで、前作良かった所が更にパワーアップしてる!ってテンションで褒めてきましたが...
残念ながらダメな所も、引き続いてダメでした。

映画全体の構成力の無さなのか、推進力が兎に角ない。
アクションやドラマパートの一つ一つが物語として連続的に機能しておらず、ギャグしかりアクションしかり同じようなシーンをずるずるフワフワと見せられてるような感覚になりました...
だからこそ泣かせにきても、唐突に見えて引いちゃう訳で。
特にラストの「彼」の心変わりや想いは全く飲み込めず、それに対する新撰組の対応も映画の物語を締める為に作り手が都合よく動かしたように見えてしまいました。



でもね。
今の日本映画で図抜けてる所がある分、やっぱり次作に期待も持っちゃう。
漫画は終わっちゃうけど、映画としてはパワーアップして帰ってきてくれるのは待ってます!!







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  1. 2018/09/02(日) 02:04:32|
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80『ミッション:インポッシブル/フォールアウト 』究極のアクション映画

世界一の娯楽大作シリーズの6作目!

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』



~あらすじ~
盗まれたプルトニウムを用いて、三つの都市を標的にした同時核爆発の計画が進められていることが判明する。核爆発阻止のミッションを下されたイーサン・ハント(トム・クルーズ)率いるIMFチームは、犯人の手掛かりが名前だけという困難を強いられる。タイムリミットが刻一刻と迫る中、イーサンの行動に不信感を抱くCIAが放った敏腕エージェントのウォーカー(ヘンリー・カヴィル)が現れる。(シネマトゥデイ引用)




⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(80/100)
夏休み映画の大定番にして、説明不要の娯楽大作。
豪華さやバジェット感だけでなく、作品の出来や面白さという意味で、問答無用で世界最高の娯楽映画シリーズなのではないでしょうか!?


シリーズ6作目となる本作の監督&脚本は、前作のローグ・ネーションに引き続き、クリストファー・マッカリー。
『アウトロー』の監督や、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の脚本など、近年のトム映画には必ず絡む盟友は、シリーズではじめての「続投」となります。
これらの映画を見れば、信頼されてるのは大納得ですね。


今更ながら、MIシリーズについて少し。

当時大人気ドラマであった「スパイ大作戦」をリメイクし、ハリウッドのアイコン的存在になりつつあったトム・クルーズを主人公にすえることで、1996年に始まった映画シリーズです。

当初なかなか方向性が定まらなかったこのシリーズを、最高の娯楽シリーズに押し上げたのが4作目の傑作ゴースト・プロトコル。
チーム強奪物×スパイとしての面白さを押し出して、この後のシリーズの礎を築いた訳ですが、最大の発明はプロデューサー=トムクルーズによる俳優=トムクルーズの活かし方ではないでしょうか。
ノンスタントの身体を張ったアクションと、ポップに暴走気味なキャラクター描写が相まって、「おいおい大丈夫かよ...!?」という観る側の感情をストーリーに乗せて好循環に高める。
特に、所謂トム走りと、ピンチに身体ごと飛び込む際の表情が最高!



そんな魅力はシリーズ毎に高まっていくのですが、前作でとうとう臨界点に到達してしまった...
と思っていた魅力を、今作は更に数段上のステージに引き上げていきます!

まず間違い無いのは、シリーズ最高密度のアクションです。

タイマン肉弾戦、対集団戦、パラシュート、カー、バイク、ヘリコプター...
それぞれ文字に起こすとアクション映画のお決まりアクションですが、
この密度とバリエーションが驚異的な事に加えて、一つ一つの魅せ方が兎に角フレッシュ。
これは56歳トム・クルーズによる本物のスタントと現代の撮影技術、そしてクリストファー・マッカリー監督のアイデアが可能にした...
現代究極のアクションの連続になっています。


更に、今作はシリーズ屈指の人間臭いイーサンハントの内面描写を調味料に加えており、それが更に「生身の身体のイーサン・ハント」が暴れてるって構図を強調しているのが最高です。


さて、シリーズ初めての監督続投になった今作ですが、前作と鏡像関係な構成になっているのが極めて興味深い所です。

詳しくはネタバレになるので書けませんが...
前作から引き続き登場する女スパイ"イルサ"、敵であった"ソロモン・レーン"、そしてイーサン・ハント、追う-追われる 捉える-逃がすの彼ら3人の関係性が全く反対に展開されます。

加えて、前作のクライマックスと今作のアバンタイトルの対構造からも分かるように、シーンやアクションの劇中の立ち位置も意図的に反転した構成になっています。


このように、視覚的な映画の魅力は大傑作の映画ですが、アクションや見せ場から逆算して作られた映画な為に、その分前作以上に脚本、ストーリーの交通整理に大きな穴を開けているように感じます。

何がどう展開してるのか状況が把握できず、モヤモヤしてる中で、それを力技の超ド級アクションと映像的説得力に満ちた「実はこうでした」な展開で黙らせる...
そんな印象です。

とはいえ、私も物語の整合性めちゃくちゃ楽しめた訳ですけどね。



現代最高の娯楽アクション映画である事は間違いなし。
こんな映画を見せてくれるトム・クルーズ。
やっぱり、皆トム・クルーズの垢を煎じて飲むべきですよね。

おススメです!!




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  1. 2018/08/22(水) 00:05:16|
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70『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』可もなく不可もない前日譚は不可!?

めっちゃ今更...

スターウォーズ外伝は西部劇!

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』




~あらすじ~
帝国軍が支配する時代。惑星コレリアで生まれ育ち、自分の力だけで生き抜いてきたハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)は、銀河で一番のパイロットになるという夢を抱いていた。やがて宇宙に飛び出した彼は、チューバッカ(ヨーナス・スオタモ)という相棒を得る。彼らは、幼なじみの美女キーラ(エミリア・クラーク)らと一緒に、危険な世界に通じたトバイアス・ベケット(ウディ・ハレルソン)が率いるチームに加わり、壮大な冒険に身を投じる。









⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(70/100)

今更感満載なんで、すごいざっくり行きますね。

エピソード8まで公開済みのスターウォーズ本丸とは違った視点、違った角度から描くスター・ウォーズ・ストーリー。
ディズニーによる買収後の新たな試みで、エピソード3と4の間の名もなき英雄を描いた『ローグ・ワン』以来、二年ぶりの作品です。
今作はあの「ハンソロ 」の若かりし頃を描くスピンオフ...大ヒット間違いなしだろう!?
なんて思いきや、全世界で大コケしています...



監督を務めるのは、様々なタイプの映画を撮りながらも、「実録映画」にこそ力を発揮するロン・ハワード。
えらい硬い監督をチョイスしたなと思いきや、実は当ブログの名前の由来だある傑作『21ジャンプストリート』シリーズや『レゴ』シリーズのフィル・ロード×クリストファー・ミラー監督が降板し、バトンタッチした模様。
降板理由がディズニー側とのヴィジョンの相違みたいだけど、怒涛の勢いで整頓しながら畳み掛けるアクション×コメディが売りの二人から、後任が正反対に堅実が売りのロン・ハワード??
元々のヴィジョンとは??
大丈夫か?ディズニー?

しかも監督交代はローグ・ワンに続き2回目。
しかもしかもエピソード9でも既にドタバタ...
大丈夫か?ディズニー?




そんなバックグラウンドはさておき、今作の感想へ。

ハン・ソロと言えば、ハリソン・フォード。
そのくらい定着しちゃってるこのキャラクターを演じるのは新生オールデン・エアエンライク。
名前ムズカシイ。

どうしてもハリソン・フォードと見比べてしまう非常に難しい挑戦ですが、個人的にはオールデン演じるのハン・ソロも十二分に満足しています。
ハリソン・フォードのハンソロ への意識が強すぎてか、少し作られたキャラクターの感覚は感じてしまいましたが、最も肝心な自分大好きの皮肉屋アウトローとして魅力+向こう見ずな子供っぽさが立っていましたし、彼のこの後の物語も観たいなーとしっかり思わせてくれました。



映画全体として、
スペースオペラへの回帰と西部劇演出の選択、これ自体がハンソロ映画として大正解ではないでしょうか。

ジェットコースタームービーとして、純粋に娯楽を研ぎ澄ませたルックは、ローグ・ワンやエピ8で忘れていたスターウォーズらしさを思い出させてくれます。

また、我々が知っているハン・ソロを構成する、あのキャラクターやあの宇宙船、あの機能との初対面なんかは、思っていた何倍も上がりました!
特にチューイとの出会いはすんばらしかったな~

裏切らずに、驚きを与える...
前日譚的な構成の中で、実は一番難しいこの「絶対に外しては行けない所」をしっかり魅力的に描けているのが、本当素晴らしいし嬉しいです。

更に過去の旨味の活用だけでなく、プラス要素としてエミリア・クラーク演じるキーラというキャラクターが持つ重みが素晴らしくて、このシリーズにひとつ大きな意味を加える事に成功したのではないかと感じます。



そんな魅力を持ちながらも、映画としては残念ながら非常に平凡です。

捻りのないカットと、答えあわせにすぎないストーリー展開。

特にアクションの見せ方は、ちゃかちゃか忙し過ぎて、それら平凡さを誤魔化しているように見えてしまいます。

更に言うと、特に序盤のシーンとシーンを繋ぐ無理矢理さ、「どうやってそこ状況に?そこまでが一番難しいのでは?」という突っ込み所に、引っかかってしまいました....




面白いけども突き抜けた特徴のない娯楽映画。

可もなく不可もない前日譚は、想像の余地を剥いでしまうという点で不可なのかとね。


フィル・ロードとクリストファー・ミラー監督版のエッジの効いたハン・ソロと観たかったな~




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  1. 2018/08/02(木) 20:51:42|
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65『ジュラシック・ワールド 炎の王国』ディザスターwith恐竜からのホラーwith恐竜。

本業が忙しくて久々の更新。
溜まってるんだけど、直近に観たこの作品から。

『ジュラシック・ワールド 炎の王国』



~あらすじ~
ハイブリッド恐竜インドミナス・レックスとT-REXの激しいバトルで崩壊した「ジュラシック・ワールド」があるイスラ・ヌブラル島の火山に、噴火の予兆が見られた。恐竜たちを見殺しにするのか、彼らを救うべきか。テーマパークの運営責任者だったクレア(ブライス・ダラス・ハワード)と恐竜行動学の専門家であるオーウェン(クリス・プラット)は、悩みながらも恐竜救出を決意し島へ向かうが、火山が噴火してしまい……。
(シネマトゥデイ引用)





☆☆☆☆☆☆(65/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
スピルバーグ監督作の『ジュラシック・パーク』から続くジュラシック~シリーズ。
言わずと知れた超大人気シリーズですが、ジュラシック・パーク3作を経て、14年間の沈黙。
満を持しての再スタートとなった前作の『ジュラシック・ワールド』は、ステレオタイプのキャラクターや間抜けな行動すらも娯楽的魅力に満ちているような、古き良きハリウッド映画、そしてアドベンチャー映画としてのジュラシック・パーク好きには、最高にたまらない作品になっていました。
特にTレックスの千両役者っぷりは最高だったな~

そんな前作で監督・脚本を務め、新人ながら超高難易度な合格点を叩き出したコリン・トレボロウは脚本にまわりし、今作の監督を務めるのは『インポッシブル』や『怪物はささやく』のスペイン人監督のファン・アントニオ・バヨナ。
前者はディザスタードラマ、後者はダークファンタジーとかなり幅広い作品を手がけていますが、スペイン映画の最高賞ゴヤ賞を2度獲得した実力派で、堂々のハリウッド大作デビューになります。

主演のオーウェンを演じるのは前作に引き続き、今や大人気スターのクリス・プラット。
前作で嫌な責任者兼オーウェンの元カノ、クレアを演じたブライス・ダラス・ハワードも勿論出演します。



前作『ジュラシック・ワールド』で、皆の求める娯楽映画であるジュラシック~やりきった以上、同じ事をやっても意味がない...
そんな事で、本作は冒頭から映画としてのルックを大きく転換しています。


この映画の前半は、火山が噴火するパーク跡地での恐竜救出作戦が展開されます。
詰まる所の、ディザスター映画with恐竜。

ここでの恐竜を巻き込む演出手法が極めてフレッシュ。
パークの広い空間の中で手前の人物を近接的に映し、奥から迫り来る恐竜を見せ隠しながら、巻き込まれる臨場感を画面一杯に表現する。
それはまるで『ダンケルク』のような巻き込まれ戦争映画で、緊迫感の煽り方はド・ホラー映画のそれ。
広大な空間で息苦しさと圧迫感を感じさせるカメラワーク&音楽演出の素晴らしさに、こんな恐竜の魅せ方もあるのかと大きな喜びと驚きが画面一杯に広がります。
このような、前半の「炎の王国」パートは凄まじく、5億点の連続で、最高of最高でした!!


何故、前後半で区切ったかというと、この映画ははっきりとした二部構成になっています。
前半がディザスター映画with恐竜であれば、後半はホラー映画with恐竜。
前半にもあったホラー演出が色濃くなり、空間が一気にミニマム化されます。

そんな工夫は完全に失敗。
場面設定だけでなく、恐竜である必然性もミニマム化。
恐竜を異なるシチュエーションに持ち込んだ結果、ぶっちゃけ、ただのクリーチャーホラー映画に。
影表現など何回同じシーンを繰り返すんだ...とか、どこかで観たことあるカットの繰り返しだな...とか。
加えて物語も鈍重でミニマムってなると、この映画としての旨味は何処へやら...

恐竜映画としての新たな領域に足を踏み入れた結果、恐竜の旨味が活かされずに、凡庸で鈍重な作品に落ち着いてしまいました。


後、ラプトルの設定が都合よく上書きされてるとか、クレアの性格変わってるとか、言いたい事は色々と。


ただし、
三部作としての作品のコンセプト&舞台運びは抜群で、次作へのバトンタッチされる内容はかなり期待を持たせてくれます。

次作、期待してます!!!




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  1. 2018/07/29(日) 19:30:46|
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