明日!まじか!?
ということで、アカデミー賞の直前予想をします。
本気で当てにいきますが、ぶっちゃけ今年は作品賞、監督賞はかなり混沌としてます...
以下、予想☆作品賞
『スポットライト 世紀のスクープ』最も注目される部門ですが、今年は大接戦です。
賞レーススタート時は『スポットライト 世紀のスクープ』が本命視されていました。しかし、三大前哨戦と言われている、米・俳優組合賞(SAG)では『スポットライト 世紀のスクープ』、米・製作者組合賞(PGA)では『マネーショート 華麗なる大逆転』、米・監督組合賞(DGA)では『レヴェナント:蘇えりし者』という形で完全に分かれました。更に賞レースで最も作品賞を受賞しているのは『マッド・マックス 怒りのデスロード』だったりします...
『マッドマックス』に関しては批評家の評価は爆発的な物があるのですが、アカデミー賞の選考員の大半を占める映画人絡みの賞は全く取れていないので、現在は大穴といった立ち位置でしょうか...
その中でも、ゴールデングローブ賞とBAFTA英国アカデミー賞をかっさらった『レヴェナント』が最も勢いがある為、受賞するのでは?という声が大きいですが、イニャリトゥの二年連続はハードルが高い、脚本賞or脚色賞にノミネートされていない作品が受賞するのは非常に稀等々、取れない理由もそれなりにあるので...
最終的に保守的なアカデミー会員は、『スポットライト』を選ぶと予想します!
☆監督賞
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリト『レヴェナント:蘇えりし者』こちらは、『マッド・マックス』のジョージ・ミラーと『レヴェナント』のイニャリトゥの一騎打ち。ジョージ・ミラーに取ってほしいのですが...作品賞と比べて票が割れないと思うので、こちらはイニャリトゥで。
☆主演男優賞
レオナルド・ディカプリオ『レヴェナント:蘇えりし者』ここは一番堅いでしょう。レオナルド・ディカプオが念願のオスカーを掲げるシーンが今から楽しみです。
☆主演女優賞
ブリー・ラーソン『ルーム』こちらも堅い。賞レースの中盤から独走状態。
『ショート・ターム』でも感じたけど本当に良い「女優」さん。
☆助演男優賞
シルヴェスター・スタローン『クリード チャンプを継ぐ男』途中まではマーク・ライランスや、マーク・ラファエロなんかの声も出ていましたが、黒人ノミネートされない問題なんかも絡んで、彼なのかなと。持っているストーリーも大きいのではないでしょうか。
☆助演女優賞
アリシア・ヴィキャンデル 『リリーのすべて』『キャロル』のルーニー・マーラの可能性もありますが、カンヌでの主演女優賞以来殆ど賞を受賞できていないので、アリシアが濃厚だと思われます。
他に、オリジナル脚本賞は『スポットライト 世紀のスクープ』、脚色賞は『マネーショート 華麗なる大逆転』、長編アニメーション賞は『インサイド・ヘッド』、長編ドキュメンタリー賞は『Amy』、外国語映画賞は『サウルの息子』
この辺りは、濃厚でしょう。
作品賞以外の最大の注目は、『マッドマックス 怒りのデスロード』が技術部門で何部門受賞出来るかですね。今の所最多受賞は濃厚なんですが、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、 メイキャップ&ヘアスタイリング賞、視覚効果賞、録音賞、音響編集賞で、7部門有力視(本命or対抗)されています。
最終的に4辺りに落ち着くのか、それともサプライズの作品賞&監督賞まで受賞して旋風を巻き起こすか。非常に楽しみです!
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- 2016/02/28(日) 16:37:34|
- 2015年公開映画
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この、今更感...
2015年の公開映画。
見た本数は、85本。年末に失速した割には以外といったなと。
今更引っ張っても仕方がないので、早速いってみます!!
マイベスト10!!第1位 『マッドマックス 怒りのデスロード』もうぶっちぎりの一位。ストーリーはシンプルかもしれないが、アクションの連続のみで世界やキャラクターの変化を物語る。永遠に語ってられる情報量。映画の根源を追求すると、ここまで新しい物が出来るのか...
第2位 『セッション』半端ない熱量。言葉では到底表現出来ない映画的な極上カタルシス。ラスト15分は呼吸を忘れる。まるでボクシング映画。壮絶な殴り合い...
第3位 『少年と地雷兵』東京国際映画祭にて。今年中に公開予定。
世界大戦後、ドイツ少年兵に押し付けられたのは地雷除去。救いのない話を描いているようで、その中で辛うじて辛うじて辛うじてある救いは、人と人が触れ合って取り戻される尊厳。ずしん。
第4位 『ヴィンセントが教えてくれたこと』偏屈なじじいと引越しをしてきた少年の交流。脱力系コメディ。
人と人とが出会ってスリリングな事が生まれる。これが「物語」の本質。泣きすぎて目がもげた。
第5位 『クリード チャンプを継ぐ男』どストレートにオススメ。現代でもここまでまだまだ面白いモノは作れるんだよ!!
ファンへのサービスに終始せず。「こいつの話が見たい!!」ってなる辺りは、スターウォーズと同時代性を感じる。
第6位 『はじまりのうた』負け犬達のワンスアゲイン。旨味の詰まった音楽映画。この品の良さよ。見終えた後の心地よさは今年一。
第7位 『ヒックとドラゴン2』全てのクオリティの高さ。ヒックと人間がリンクしながら高揚し、ラスト30分はずっと涙腺が...
第8位 『激戦 ハート・オブ・ファイト』再び負け犬達のワンスアゲイン。格闘技、成り上りトレーニング、家族にの温もり、痛々しさ、師弟愛&BLいちゃいちゃ、足し算式に5億点!!
第9位 『海街diary』景色と女優陣のアンサンブルはずっと見ていたい。人物の多面性、想像の中で広がるカタルシス...
第10位 『ナイトクローラー』狂ったサクセスストーリー!狂気に満ちたパパラッチ。与えてくれた嫌悪感は、最高に魅力的。
第11位 『ワイルド・スピード SKY MISSION』
第12位 『コードネームU.N.C.L.E.』
第13位 『Mommy』
第14位 『インサイド・ヘッド』
第15位 『プリデスティネーション』
第16位 『ジョン・ウィック』
第17位 『雪の轍』
第18位 『ベルファスト71』
第19位 『人生スイッチ』
第20位 『キングスマン』
正直、6位以下はどれも混戦。どれが6位でもいいくらい。
ほんと、去年は良い作品が多かった...
他にも、ミッションインポッシブルや、スターウォーズ、恋人たち、バクマン、ジュラシックワールドなんかも、ベスト10に入れたいところ...
映画に順位つけるとかよくないよ!!
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- 2016/02/26(金) 22:15:58|
- 2015年公開映画
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まじピンク。
今の時代のLGBT映画。
『キャロル』
~あらすじ~52年、冬。ジャーナリストを夢見てマンハッタンにやって来たテレーズ(ルーニ・マーラ)は、クリスマスシーズンのデパートで玩具販売員のアルバイトをしていた。彼女にはリチャードという恋人がいたが、なかなか結婚に踏み切れずにいる。ある日テレーズは、デパートに娘へのプレゼントを探しに来たエレガントでミステリアスな女性キャロル(ケイト・ブランシェット)にひと目で心を奪われてしまう。それ以来、2人は会うようになり、テレーズはキャロルが夫と離婚訴訟中であることを知る。生まれて初めて本当の恋をしていると実感するテレーズは、キャロルから車での小旅行に誘われ、ともに旅立つが……。(映画.com引用)
☆☆☆☆☆☆☆(70/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)「太陽がいっぱい」や「ギリシャに消えた嘘」等、多くの映画の原作となった小説家のパトリシア・ハイスミスの小説「The Price of Salt」を元に映画化。
キャスト部門の映画賞には軒並み顔を出している事からも明白で、今作の最大の見所となるのが主演二人です。
ケイト・ブランシェットが演じるキャロル。旦那や大切な娘がおり、自ら自覚したレズビアンである彼女は、一見優雅で自己を持った完璧な女性です。しかし、彼女の精神的な弱さは徐々に明らかになってきます。
ルーニ・マーラが演じるテレーズは、受け身で優柔不断な女性です。高級玩具店での職や求婚されている彼氏はいるものの、なんとなく流されて得た今の恋愛や人生に全くピンと来ていません。
自分で物事を主導したい男性的な側面を持つキャロルは、男性的な欠点をより強く抱く旦那とは全く上手くいっていません。
そんな主導権を握る事で安らぎを得られるキャロルにとって、テレーズとの出会いは正に「天使が空から落ちてきた」みたいなんでしょう。
逆もしかり、テレーズにとってキャロルは、自分にない要素を全て持ち、自らを先導してくれる光に見えたのでしょう。
そんなキャロルとテレーズが惹かれ合うのは、
必然以外の何物でもないのです。
上記からもわかるように、決してこの映画はレズビアンだから出来る話ではありません。
前に出がちなLGBT要素はもっと普遍的なテーマを映し出す為の、あくまで手段でしかないように感じました。
キャロルの行動も、テレーズの行動も問題だらけです。
旦那がいるのに...彼氏がいるのに...逆ギレ!?...身から出た錆では!?...結局その行動!?...となるシーンは多く、正直感情移入どころか、
胸くそが悪くなるシーンも多々ありました。(もちろんそれ以前に男側の男性的な支配欲がアレなんですが)
しかしそんな胸糞悪くなる部分も含め、間違ってる(LGBTがという意味ではない)
...けど!なんだけど!!出会ってしまうと...といった要素が心をぐちゃぐちゃかき乱します。
人と人の惹かれ合う話。反復しますが、これは男女間でも成立します。しかし、女同士の関係性で描くことで、より人間同士の出会いが強調されています。
男女間にすると、どうしても色情事にしか見えなくて、もっとテーマが薄れるのでしょう...
また、50年代という現代よりももっともっと同性愛への偏見が大きい時代を描いているにも関わらず、そんな偏見が彼女たちの壁になっていく部分は殆ど強調されません。
この辺りも現代のマイノリティーに対する考え方と同期しており、非常に品が良いと感じました。
マイノリティー自体は(それに対する差別はという意味ではない)特別な事じゃないんだから、無理矢理前に押し出す必要は決してないのです。ただ、そこに自然な差別や偏見が佇んでいる事が伝われば。
今作はどちらかと言うと、キャロルの母としての葛藤、テレーズの自身への戸惑いの要素の方がはてしなく強いです。
もう一つ、この映画はテレーズがキャロルという憧れの対象、もっと言えばメンターとして見出していく事で、人として脱皮し成長していく、そんなお話でもあります。
「やりたい事をやらなければ人生ではない」
最初は料理すら選べなかった、彼氏がいるのに男の家にふらふら上がりこんだりしていた、意志のない彼女が、最後には夢に向かって歩いています。
また、カメラワークを含めた演出の巧みさが秀逸過ぎます。
実際に見ていただくと感じると思いますが、窓ガラスや、タバコ等の周囲の写し方や画面の表情によって、もっといえばそれらの違う角度バージョンの繰り返しによって、登場人物の感情を映し出します。
中でも冒頭とラストで二度繰り返されるボディタッチのシーン。それぞれのシーンのカメラ位置の変化や人物のリアクション。
1度目は何も感じなかったシーンでしたが、二度目ではとんでもない深みのあるシーンへと変貌しています。もちろん主演女優達の演技も必見です。特にルーニマーラのちk...「マーラ」は...映画史上に残るピンk...美しさです。
色々と絶賛していますが、この映画が好きかどうかと問われれば、私は決して好きとは答えません。
一番の理由は先述の「胸くそが悪くなる」行動の為です。
優れた映画とは感じるものの、良い心地がしなかった点が、私の中では普遍的な美しさへの心地よさを大きく上回りました。
平坦な内容という点も含めて、人を選ぶ映画である事は間違いないと思います。
ただ、色々と感じさせてくれるという点が、この映画の素晴らしさを物語っている事は間違いないので、
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- 2016/02/21(日) 20:56:51|
- 2015年公開映画
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ハゲ~とか言ったら、即真顔で殺されますよ。
『ブラック・スキャンダル』
~あらすじ~1970年代、サウス・ボストン。FBI捜査官コナリー(ジョエル・エドガートン)はアイルランド系マフィアのボスであるホワイティ(ジョニー・デップ)に、共通の敵であるイタリア系マフィアを協力して排除しようと持ちかける。
しかし徐々に歯止めのきかなくなったホワイティは法の網をかいくぐって絶大な権力を握るようになり、ボストンで最も危険なギャングへとのし上がっていく...
(映画.com 引用)
☆☆☆☆☆☆(65/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)私の大好きな、「常人には理解出来ない倫理観(本人は変だとは一切思っていない)物」でございます!
監督は「ファーナス/訣別の朝」のスコット・クーパー。
あちらは重厚な男のドラマを描いたカッコ渋い秀作でしたので、男三人の関係がピックアップされてる今作もきっとやってくれるだろうと期待せずにいられなかった訳です。
さてその三人というのが、
個性の塊。
残酷なマフィアのトップ、ホワイティを演じるのが、今や個性派俳優の代表格となったジョニー・デップ。近年はキャラクター化された役ばかりでしたが、今作では全く違う側面のキャラクターを見せてくれます。
ホワイティに憧れ、手を組むよう提案するFBI捜査官コナリーには、「華麗なるギャツビー」のジョエル・エドガートン。ストーリーを前に進める役割を担います。
そして、ホワイティの弟で政治家のビリー・バルジャーを演じるのは、個性派演技派俳優として完全に定着した、ベネディクト・カンバーバッチ。しかしながら、宣伝から受ける印象とは異なり、ゲスト出演といってもいいような立ち位置です。
今作の最大の肝は、ジョニーデップ演じるホワイティのキャラクターでしょう。
冒頭から、組織の裏切り者はいとも簡単に、しかも普通の会話の延長線上にあるかのごとく、罪悪感皆無で殺す冷酷さを持つ一方で、母や愛人には異常に優しく気さくだったり...
全く持って常人の感覚では理解できません。
「情のあるいい人では!?」と思った5分後には、その言葉を飲み込んでいるのです。彼の良い人ぶりの、たった一つの根源は、人に対する
「信頼」や「絆」です。
しかしある出来事によって、彼の大切にしている何かが崩壊した時、かろうじて人間性を感じられた部分まで、消滅が始まります。
背後で鳴る不穏な低音。彼の表面上だけの笑顔に言葉。なんども繰り返される描写ですが、確実に怒りのトリガーとなる要因のハードルは、時間と共にジリジリと下がっていきます。
この不穏な空気の後に確実に起こる何か...ここのゾクゾク感のインフレがたまりません。
もう一人の主役である、捜査官のコナリーはというと、ホワイティとは対照的な人間味のあるクソ野郎です。
手段を問わず結果だけを追い求めていた彼は、まがいなりにも優秀なFBI捜査官でした。
しかし、子供の頃に助けられ憧れを持っていたホワイティと手を組みだしてからは、そこにさらに
「絆」という盲目的な要素が加わりだします。
ホワイティに良いように扱われているにも関わらず、自ら深みにはまっていき...
優秀な手腕で、周りの目をうまく
「成果」へと誘導していたのですが....
ホワイティの存在感と同期しているように、乾燥してる空気感。この辺りが監督の得意としているところで、やはり...たまらなく好物でした。
しかしながら、この映画には奥行きというものが、全く感じられませんでした。
その一番の要因が、組織の大きさや、立場に変化があるように見えない事だと考えます。
最初から全く'地元の有力なチンピラ'程度には全く見えません。
ある出来事毎には内面的な変化は見えるのだが、それがストーリーの変化にはつながっていかないように見えるのが、本当に残念...
もう一つ乗り切れなかったのは、登場人物が多い、あっさり退場、後から名前だけ登場するという場面が何度かあり、話について行けませんでした...
しかしながら、ホワイティのキャラクターと乾いた質感は、劇場で観るのに十分すぎる価値があります!
ぜひ劇場で翻弄されるべし!
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- 2016/02/18(木) 20:10:23|
- 2016年公開映画
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私事ですが、最近引越をした為ドタバタで、
中々ブログを更新できず....
引っ越し...といえば、火星に引っ越すこの映画
『オデッセイ』
~あらすじ~火星での有人探査の最中、嵐に巻き込まれてしまったワトニー(マット・デイモン)。仲間たちは緊急事態を脱するため、死亡したと推測されるワトニーを置いて探査船を発進させ、火星を去ってしまう。しかし、奇跡的に死を免れていたワトニーは、酸素は少なく、水も通信手段もなく、食料は31日分という絶望的環境で、4年後に次の探査船が火星にやってくるまで生き延びようと、あらゆる手段を尽くしていく。
(映画.com 引用)
☆☆☆☆☆☆☆☆(85/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)アカデミー賞7部門ノミネート、ゴールデングローブ賞作品賞(ミュージカル / コメディ部門)受賞等、賞レースを席巻している名匠リドリー・スコット監督の最新作。
SF大作がアカデミー賞にノミネートされる事自体そんなに多い事でないのですが、この作品はそんな既存のSF大作の枠すらはみ出しています。
決してあらすじから想像されるような、シリアスで重たい生存劇ではありません。
人間賛美映画であり、テクノロジー賛美映画。そして、作中の会話には常にユーモアが散りばめられています。
監督は『エイリアン』『グラディエーター』『ブラックホーク・ダウン』『悪の法則』など多種多様なジャンルで徹底して自己表現を行ってきたリドリー・スコット。
原作はアンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」。
いくらでも重たい話に出来る所、名匠リドリー・スコットは、「あ、それ、もうやったから。」とばかりに、希望に満ち溢れた映画に。
地球に残してきた大切な人が...といった恋愛要素は今作には一切入っていません。
製作には、NASAの惑星科学部門の責任者が参加。
ワトニーが駆使するサバイバル術は、実際のNASAで使われている技術です。
そして、「決して悲観しない」彼らのキャラクターも、実際に宇宙飛行士を選抜する際に重視される要素みたいです。
また、重力表現など、あえてそうする必要がない物は、現実を無視しているのもリドリー・スコットの潔さであり、余裕なのでしょう。
さて、映画の内容は、序盤に痛々しいシーンが少しあったり、時折苦境に立たされますが、前述したようにテクノロジーを駆使して如何にして生き残るか、地球と連絡を取るか、彼は常に前を向きます。
まさしく
火星版ダッシュ村。
ビデオに生活のログを残して行くのですが、「火星は俺の植民地だっ!」など数々のユーモア名言が飛び出します。
そして、もうひとつこの映画の雰囲気を明るく
しているのは、唯一残された地球との繋がりである音楽です。
70年代のバカ明るくディスコ風ミュージックがかかるのですが、その歌詞の内容は見事にワトニーの状況と一致します。
(歌詞の和訳が大半は出ないのだけが残念...)
そして作品が後半に進むにつれて、物語の主軸は如何にして地球へと帰るかに。
後戻り出来ない状況になって行くにも関わらず、この展開も決して悲壮感など無く、彼らを助けに行く人々、地球で見守る人々、そしてワトニー本人ももちろん、時折ユーモアを口にしながら希望を持って前へと進みます。
絶対ありえねーと思われる国との連携を含めて、人間ってちゃんとこういう素晴らしい所もあるんだよね!!って展開に、ラストはもう涙が止まりませんでした。
やれば出来んだよ!!!人間だって。自分だったら、如何にして楽に死ぬかをすぐに考え始めるだろうな...と思いに更けながら帰宅。
今の時代に、まじでオススメですよ!!!
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- 2016/02/11(木) 17:39:36|
- 2016年公開映画
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