シネマ・ジャンプストリート

劇場公開映画を中心にレビュー 映画の良さと個人的感想を。

70『バリー・シール/アメリカをはめた男』アメリカでハマった男!

トム・クルーズ×ダグ・リーマン最新作!

バリー・シール/アメリカをはめた男』



~あらすじ~
民間航空会社のパイロットでトップクラスの操縦技術を持つバリー・シール(トム・クルーズ)は、CIAにスカウトされる。偵察機のパイロットとなった彼は極秘作戦の過程で麻薬組織と接触し、麻薬の運び屋としても才能を発揮する。政府の命令に従う一方で、違法な密輸ビジネスで荒稼ぎするバリーだったが……。
(シネマトゥデイ)









☆☆☆☆☆☆☆(70/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』以来、二度目のタッグ!
主演は言わずと知れた映画スター=トム・クルーズ。
『ザ・マミー』『ジャック・リーチャー 2』とここ二作はピリッとしませんが、ジャッキーチェンばりのサービス精神と、知り尽くした自分の魅せ方、今更語る必要はない最も信頼できるスーパースターです。
今作も、飛行シーンのいくつかは実際に運転しているとの事。
早く、怪我治して下さい...

そして監督は、前述の映画に加え、『ボーン・アイデンティティ』や『Mr.&Mrs. スミス』のダグ・リーマン。
手持ちカメラを中心としたドキュメンタリー的映像と、ハイテンポなアクション映画組み合わせる第一人者と言っても良いかもしれません。

また、傑作人工知能映画『エクス・マキナ』で人間の主人公を演じたドーナル・グリーソンがバリーシールと接点を持つCIA職員を、『21オーバー 最初の二日酔い』のサラ・ライトがバリーシールの妻を演じます。



CIAの極秘作戦と、麻薬の密輸入。
両立するはずのないこの二つを、同時にやってしまった驚異の男、バリー・シールの実在の物語。
CIAはこの事実を認めていませんが...
そんな驚愕の実話を、ダグリーマン印の手持ちカメラを用いたスピーディな語り口で語られます。


「アメリカをはめた男」なんてサブタイトルから、このバリー・シールは『ジャック・リーチャー』のように、とにかくキレる男なんだろうと想像してしまいますが、
決してそうではない...という所がこの映画の大きな魅力になっています。

ポップカルチャーのアイコンとして、あまりに有名で、時には半笑いで見られる大スター。
世間から浮世離れしたイメージのあるトムクルーズ。
常にニヤけ、向こう見ずで、地に足をつけない男、そんなイメージに近いのが今作のバリー・シールです。

傑作シリーズとなりつつあるミッションインポッシブル(特にここ最近の二作)でも少しその傾向がありますが、彼を一躍スターに押し上げたトップガン始め初期作品群で感じたより近いかもしれません。
バリーシールは知性はあれども、向こう見ずで半笑いで見られるような男です。


そんなトムクルーズ...ではなく、バリー・シールが、何故国家と麻薬カルテルを股にかけるようになるか。
それは抜群の飛行テクニックに加えて、長いものに巻かれる精神と、二兎を追う精神が奇跡的に噛み合っていくからに過ぎません。
人を利用し、駒として利用する悪意ではなく、そんな彼のダメさが彼を押し上げていきます。

長いものに巻かれるトムクルーズ。
時折焦るトムクルーズ。
調子に乗り始めるトムクルーズ。
どんどんインフレしていくトムクルーズ。
そして、引き返せない所まで来てしまったトムクルーズ...
「下衆さよりも駄目さ」なトムクルーズ版『ウルフ・オブ・ストリー』。
そんなトムクルーズの変化に、終始ニヤニヤが止まりません。


国に目をつけられ始めたバリーシールは、CIA職員が用意した寂れた街に移住します。
人通りが少なく、保安官も退屈している...
そんな寂れた街なのに、最終的にはキャデラックはばんばん走るは、銀行がどんどんできるわ、札束がばらまかれるは...
彼同様、何もなかった街が変化していく様子も最高です!
また、お金の隠し方が本当最高!


少し冗長気味に感じる所は確かにありますが...

見て損は間違いなく無いはず!
ぜひ劇場へ。





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  1. 2017/10/30(月) 23:27:59|
  2. 2017年公開映画
  3. | トラックバック:14
  4. | コメント:0

75『猿の惑星:聖戦記(グレートウォー)』あぁシーザー

シリーズ堂々完結。
そして誰もが知るあの世界へ回帰する...

『猿の惑星:聖戦記(グレートウォー)』



~あらすじ~
猿と人類の全面戦争が始まってから2年が経ち、シーザー(アンディ・サーキス)が率いる猿の群れは、森の奥深くのとりでに姿を隠していた。ある日、奇襲によってシーザーの妻と息子の命が奪われる。シーザーは人類の軍隊のリーダーである大佐(ウディ・ハレルソン)に復讐するため、オランウータンのモーリス(カリン・コノヴァル)らと共に旅立つ。(シネマトゥデイ引用)









☆☆☆☆☆☆☆(75/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
『猿の惑星』シリーズ通算9作目にして、あの一作目の前日譚を描くリブートシリーズ3作目の完結編!
『創世記』で猿が進化し、『新世記』で戦争が勃発し、今作『聖戦記』で十数年後が一作目の舞台へ繋がる...つまりは「猿の惑星化」への決定打が描かれます。
(今更、第1作の猿の惑星のネタバレを隠す必要ないですよね...)

そんなシリーズ中で最大級に重要な一作であり、最も自由度が少ない作品の監督を務めるのが、前作『猿の惑星:新世紀』に引き続き、POVの新たな可能性を示した怪作『クローバーフィールド』のマット・リーヴス。
次作はベンアフレックの『バットマン』の監督を務める、技法による派手さと道徳的テーマがちゃんと地繋ぎになっている作品を撮る、大作映画の撮り手として信頼できる監督です。

そして主人公のチンパンジー!?シーザー他、あらゆるチンパンジーを演じるのが、おなじみアンディ・サーキス。
益々進化したモーションキャプチャーを用いたCG技術を活かし、全てのチンパンジーをアンディ・サーキスが演じています。
また、敵対する人類役としてウディ・ハラルソンが怪演を見せます。




2011年に公開された一作目の『創世記』から6年。

ルパート・ワイアットが監督をした『創世記』では、知性を持ち始めたチンパンジーのシーザーと育ての親となる人間ロッドマンのドラマを中心に、人類の思い上がりと傲慢さを突きつけてきました。
この一作目でシリーズを通して思い起こされる「人間の愛と愚かさを知る切なすぎるシーザーの矛盾」が印象付けられ、2作目3作目に非常に大きな深みを与えています。

そして2014年のマット・リーヴス監督による『新世紀』。
個人的にはシリーズ中最も好きな作品です。
恨み、恐怖から来る攻撃的な思考...これらが1度戦争に向けて転がると、いつの間にかもう止められなくなっている...
お互い戦争をしたくなくても、戦争は始まる。
ずっと前から戦争に向かって転がっていたんだと、悪の法則を彷彿とさせる戦争の真理を見せられた二作目を観ていない人は是非観ていただきたい!


そして、ついに迎えた最終話となる今作は、ロードムービーであり、ケーパー物脱獄物であり、何より最もストレートに心動かされるストーリになっています。

「エイプはエイプを殺さない」
人間を知るシーザーにとって、自滅へ進む人類と異なる存在でいる為に必要な掟。
しかし、前作では人類の負の感情を背負ってしまったチンパンジー コバの存在により、その掟を葬り去ってしまいます。

そんな自ら引いた人類とエイプの境界を破ってしまったシーザーを、更に決定的な事件が襲います。
膨れ上がる人間的な負の感情。
それは人類やコパのように自らを滅ぼす物、そうと分かりながらも、感情を否定出来ないシーザーのどこからどう見ても人間的な苦しむ姿に胸が締め付けられます...
そしてそこに追い討ちをかけるのが、非常に微かに映される一作目の幼きシーザーに埋め込まれた人間愛を思い出させるカット。
このやり切れなさよ...


そんな中で、登場するのがある病に侵された少女や、別の世界で育ったチンパンジーのバッドエイプ。
重くなりがちな作品の中で、彼らの存在が作品の抜けをよくしてくれます。
新たに登場する彼らや、シリーズを通して登場する仲間達の、知性と絆という極めて人間らしい正の感情が、シーザーの負の感情を辛うじて引き止めていくのです。


二作目では「戦争のきっかけ」を概念的に扱っていました。
一方で今作はもろに昨今の排他的な世界情勢を反映させた展開が待っています。
違う考えだから壁を作る?害が及ぶ「かもしれない」から攻撃する。
排他思考に対するカウンターパンチを、同じく人間的な負の感情に悩むシーザーが食らわせることで、「そうだよ!そうなんだよ!!」と声を大にして叫びたくなりました。


また、そんな昨今の情勢を反映させた視点に対して、究極的にマクロな視点でのラストの展開に、
人類の愚かさを神の視点で見せつけられて鳥肌が止まりませんでした。




そして最後に触れておかないといけないのが、チンパンジー達の知性を持った動き表現の素晴らしさ。
今作では特に中の人を一切意識する必要がらなく、一点の曇りもなく高度な知性を持ったチンパンジーと見れてしまいます。
擬人化映像技術の進化が、作品毎のチンパンジーの知的レベルや、自らが否定する人間的苦悩を背負い始めるシーザー自身の変化とバッチリ適合し、豊かな三部作に仕上がっていきます。



本当にすんばらしいリブート3部作。

是非おまとめて観ていただきたい!
オススメです!!






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  1. 2017/10/26(木) 00:16:04|
  2. 2017年公開映画
  3. | トラックバック:23
  4. | コメント:0

80『あゝ、荒野 前編』地を這うボクシング映画

心の荒野を圧倒的熱量で描く。

『あゝ、荒野 前編』



~あらすじ~
2021年。少年院に入っていたことのある沢村新次(菅田将暉)は、昔の仲間でボクサーの山本裕二(山田裕貴)を恨んでいた。一方、吃音(きつおん)と赤面症に悩む二木建二(ヤン・イクチュン)は、あるとき新次と共に片目こと堀口(ユースケ・サンタマリア)からボクシングジムに誘われる。彼らは、それぞれの思いを胸にトレーニングに励み……。
(シネマトゥデイ引用)









☆☆☆☆☆☆☆☆(80/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
歌人、劇作家、作詞家、映画監督とマルチな顔を持ち、『田園に死す』などで知られる寺山修司さんが1966年に刊行した生涯唯一の長編小説『あゝ、荒野』。
2011年に蜷川幸雄さんの演出、松本潤と小出恵介出演より舞台化はされていますが、映像化は今作が初めてになります。

U-NEXT製作の二部作、監督を務めるのは『二重生活』で鮮烈な映画監督デビューとなった岸善幸。
テレビ業界出身であり、同じくそこから世界に羽ばたいた是枝監督の同期です。
『二重生活』を観て、スクリーンから伝わる独特の熱量と湿度に、今後注目すべき監督の一人であると確信しています。
W主演は、映画にテレビにCMにと大忙し名実共に若手NO1俳優の菅田将暉と、傑作韓国映画『息もできない』のヤン・イクチェン。
間違いのない二人に加え、大抜擢に身体を張って応えた木下あかりや、山田裕貴、ユースケサンタマリア、モロ師岡、木村多江などが共演。
味のある役者陣と、人を活かす岸監督の演出により、熱のこもった素晴らしいノワール映画になっております。



時代は、小説が刊行された1966年ではなく、2021年という近未来。
つまりは、オリンピックという一大行事が終わり、東日本大震災で親を亡くした世代が大人になる...
今の我々にとって最も疲れ果てた社会が容易に想像できる、そんな大正解な時代のアップデート。

そんな時代において、菅田将暉演じる「新次」とヤン・イクチェン演じる「建二」も疲れ苦しんでいます。

ある事件で刑務所に入るまでは詐欺や暴力が唯一の生きる術であった、野生的な「新二」。
重度の吃音&対人恐怖症を持ち、父親の暴力や偏見の目から耐える事が唯一の生きる術であった、奥手な「建二」。
そんなふたりの唯一の生きる術、それすらも奪われかけた絶望的な状況で、それぞれと、そしてボクシングと出会います。


ブロマンス要素を含み、プロテストや因縁の相手と対峙していくボクシング映画、そんな王道なシナリオの中で、一人一人の地を這って生きる様の描き方がこれでもかと丁寧に描かれます。
バックグラウンドの説明には余白を残しながら、瞬間瞬間を丁寧に描く事で、一人一人のどうしようもなさ、社会の中の疲れ、そしてもがく様子が、ビシバシと伝わってきます。

対象は新二と建二だけではありません。
トレーナーの通称片目や、新二の彼女、建二の父、自殺防止サークルのメンバー、会長の秘書までもが、空白と映される瞬間の濃度により、あらゆる人の熱量が伝わってきます。
最低なやつにも最低なやつなりの苦悩が、どうしても目につき、物語全体の中で考慮せざるえない...

この辺り、過去作とも共通した岸監督の手腕で、確かな監督だな~と感じました。

また、一人一人に寄り添った視点で、それらが切り替えながら描かれる為、人物の心情変化が雑になったり、置いて行かれたり、はたまた一人一人の魅力が分散したりしがちなのですが、
今作はシーン毎の濃度が非常に濃く、彼らは地つなぎに苦悩している為、どうでも良くなる事は決してなく、全員に対して前のめりで見てしまいました。


一方で、人物描写に長けたノワール映画だからと言って決して一辺倒な作品ではありません。
名作和製ノワールが共通して持つ適度な多幸感が。
「新二」と「建二」の一方通行気味なのに互いの虚無感を埋めるコミュニケーションから感じる多幸感が最高です!


ボクサーとしてはひとまずハッピーエンドとなったラスト。
しかしどう見ても全然解放されていない...それどころか歪みのピークでしょ....
という締め方も大好物。

エピソード的には浮いていた自殺防止サークルの下りは消化不良気味。
しかし、それすらも後編どのように絡んでくるか楽しみです!!

今から後編が待ち遠しい....

最高級な邦画ノワール、是非劇場で見てください!
オススメです!!!



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  1. 2017/10/18(水) 00:01:31|
  2. 2017年公開映画
  3. | トラックバック:8
  4. | コメント:2

65『亜人』取捨選択が抜群

人気漫画の実写映画化は、アクション一点突破痛快作!

『亜人』



~あらすじ~
2017年の東京。研修医の永井圭(佐藤健)はトラックと衝突し死亡するが、その直後、肉体が回復し生還。不死身の新人類“亜人”であることが発覚する。圭は追われる身となり、亜人研究施設に監禁されるが、“帽子”と呼ばれる亜人のテロリスト・佐藤に助けられる。しかし、佐藤は国家転覆計画に加担しない圭を敵視。圭は佐藤の暴走を止めるために立ち上がる。
(シネマトゥデイ)







☆☆☆☆☆☆(65/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
『踊る大捜査線』シリーズや『幕が上がる』の本広克行監督の最新作。
元々はテレビドラマ畑出身ですが、踊るシリーズでのドラマ、映画の大ヒットをきっかけに映画監督としての色が濃くなっております。
2012年までのROBOT所属時代はドラマの延長線上で、気の抜けた作品が多かった印象の同監督ですが、2013年にProduction I.G所属となってからは、完璧なアイドル映画の『幕が上がる』や今作『亜人』と、映像作家として段違いにステージが上がった印象です!

そんな本広監督が選んだのが、good!アフタヌーン(講談社)で大人気掲載中の「絶対に死なない新生人類」を描くアクション漫画『亜人』。
正直タイトルのセンスは全く好きじゃないんですが、内容はというと運命からの脱却物×ノワール×心理戦を含めたアクションという感じで、かなり面白い。
以前連載中の漫画、そして人体破壊からの再生も内容的に必須な要素な為、どのように映像化するのか興味津々でした。



絶対に死なない新生人類の「亜人」
そんな「亜人」と思わしき佐藤健演じる永井への人体実験描写からこの映画は始まります。
人体実験の決定的な描写はないのですが、実験する側の淡々とした様子が、何よりもグロテスクで、人類に対する嫌悪感と気持ち悪さをダイレクトに食らってしまいます(もちろん褒めてます!)
この気持ち悪さを掘り下げると、見ている私達も「そうならないとは否定出来ない」というところがあるのかもしれません。


そんなもやもやした最悪(最高)の幕開けから、綾野剛演じる佐藤の登場により、一気にジェットコースターアクションが始まります。

亜人VS警察、亜人VS特殊急襲部隊SAT、そして亜人と亜人の戦いや、彼らの能力「黒い幽霊」とのタッグ戦...
この映画の最大の賞賛ポイントはそれらアクションの見せ方に尽きます。
特に「黒い幽霊」のCGは全く違和感がなく、CG表現で満足せずに手段としてアクション全体を盛り上げてるのが、本当に素晴らしい。
黒ベースの再生CGが、一見グロそうな描写を上手くカモフラージュ出来ています。
そして単体アクションを連続の物として際立たせているのが、来るぞ来るぞと、高揚感を煽る音の使い方。
それらによるアクションコーディネートが素晴らしく...
他がどうこうではなく、単純にアクションシーンがそこらの洋画に負けていないどころか、こんなフレッシュなアクション海外製では見られないですよ!
余計な血肉を切り落とし、アクションに集約したストーリー展開、これはもう正義なのではないでしょうか。


佐藤健のアクションはスクリーン映えするなとか、綾野剛はまだまだ動けるしキャラクスティクな役作りは流石だなとか...
軒並み俳優陣も素晴らしいのですが、今作で驚いたのが対亜人ボディーガードの下村泉を演じる川栄李奈の存在感。
小柄で筋肉感のあるルックはめちゃくちゃハマってますし、何よりもアクションのキレが抜群です。


ただね...どうしても納得できないのが2点。
まず一つがラストの攻防戦を含めて、人の命を軽く見せてしまう展開、作戦。
作戦通りだ...つてめちゃくちゃ人死んでるけど?
戦いの出だし以外は、間抜けで死ににいってるしか見えないSATも何だかね。もっと出来るでしょと。

そしてもう一つは、どこに感情をおくべきか分からない作りになっている所。
権力側は冒頭から最低だし、佐藤側も当然だか悪として扱われる。
いやいや間に位置する主人公の永井目線だろうなんて思うが、こここそが最大の問題で彼のキャラクターが映画を通してほとんでみえて来ない。
言ってしまえば、人形のように見える。
エピソードを省いているが故に仕方ないのかもしれませんが...一連のアクションの中で彼のバックグランドを想起させる要素と付随する空白を、もっと上手く描けていれば、、、なんて感じてしまいました。



ただしかし!
極めてフレッシュなアクションと、そこに集中ささたライド性の高いストーリー。
見て損なく、オススメです。






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  1. 2017/10/07(土) 16:11:52|
  2. 2017年公開映画
  3. | トラックバック:14
  4. | コメント:0