シネマ・ジャンプストリート 映画のブログ

劇場公開映画を中心にレビュー 映画の良さと個人的感想を。

65『ジオストーム』

ホワイトハウス・ダウン×ゼロ・グラヴィティ+バカ壮大ディザスター

『ジオストーム』




~あらすじ~
天候を意のままにできる宇宙ステーションが開発された近未来、地球は未曾有の自然災害に襲われることがなくなる。ところが運用開始から2年後、宇宙ステーションがウイルス感染して暴走し各地で異常気象を引き起こしてしまう。巨大災害が同時多発的に起きる地球壊滅災害“ジオストーム”の発生を防ぐため、宇宙ステーションの開発者ジェイク(ジェラルド・バトラー)と彼の弟マックス(ジム・スタージェス)が立ち上がる。
(シネマトゥデイ引用)





☆☆☆☆☆☆(65/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
インデペンデンス・デイやスターゲイト、GODZILAをはじめ、数多くのエメリッヒ作品で製作脚本を務めたディーン・デヴリンさん長編映画監督デビュー作!
エメリッヒ監督と言えば、ディザスター映画やパニック映画を十八番とする破壊大好きな娯楽作ヒットメーカー。
良い意味でも悪い意味でも大味で、賛否が割れる監督を、最も近くで見てきた人間が撮る映画に興味津々でございました!



殺人的異常気象。

ビーチを瞬時に凍らせる絶対零度、地表を溶かすマグマのような高温、日本に落ちる馬鹿でかい雹。
天候を操る気象コントロール衛星の暴走?そもそも気象コントロール衛生?って所から壮大にアホらしい設定ですが、そこを納得させる導入は中々スマート。
予告編で見せた凄まじい自然災害の映像は、スクリーンで見るとより一段となんじゃこりゃ感が増し、笑ってしまうバランスが素晴らしい。

しかし、そんなディザスター描写を期待して足を運ぶと肩透かしをくらいます。
この映画の中でのエメリッヒ的旨味はほんの一部。
物語の中心は衛生の暴走に隠された政治陰謀劇と、そこに呼応して変化する兄弟の再生ドラマにあります。

気性の荒い天才科学者の兄のいる宇宙ステーションと、兄の地位を止む無く奪った政治家の弟のいる地球。
遠く離れた二つの地がクロスしながら、真相が明らかになっていく展開は中々見応えあり。
加えて、物理的にも精神的にも遠くにいる兄弟が、終始ぶつかりながらも、他人では形成し得ない信頼の在り方を示す終盤にめちゃくちゃグッと来ました。

燃えるドラマは兄弟間だけではありません。
天才政治家の弟と、彼女のシークレットサービスのサラが同時に映るシーンは全て最高オブ最高。
特に後半の『ベイビー・ドライバー』的カーチェイスからの大統領も交えたやり取りは、この映画のベストシーンです!
(壮大なツッコミ所でもあるが)


ただね...アホみたいに壮大な設定とディザスターシーン、ツッコミ所も含めた上がるシーンがある中で、地味な陰謀劇が大半を占め、真面目なメッセージまで掲げてたら...
もう少しアグレッシブに吹っ切った陰謀劇であれ、また違ったのかなと。

個人的には大好きですが!!



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  1. 2018/01/28(日) 23:24:30|
  2. 2018年公開映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

65『キングスマン:ゴールデン・サークル』

荒唐無稽な大人気スパイ映画続演。

『キングスマン:ゴールデン・サークル』



~あらすじ~
謎の組織「ゴールデン・サークル」によって、ロンドンにある高級スーツ店を隠れみのにしたスパイ組織「キングスマン」の根城がつぶされてしまう。残ったのは、以前スカウトされて腕を磨いたエグジー(タロン・エガートン)と、教官でありメカ担当のマーリン(マーク・ストロング)だけだった。二人は敵を追い、同盟組織の「ステイツマン」の協力を求めてアメリカへ渡る。
(シネマトゥデイ引用)









☆☆☆☆☆☆(65/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
俺たち大好き『キングスマン』(レビューはこちら)の続編!
監督は前作に続いて、『キック・アス』や『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のマシュー・ヴォーン。
『キック・アス』では監督が変わって大コケしただけに、こちらは続投と決まった時は狂喜乱舞しました。

前作から引き続きタロン・エガートンやマーク・ストロングに加え、ジュリアン・ムーアやチャニング・テイタム、ペドロ・パスカル、ハル・ベリーらが出演。
更に、前作でフェードアウトしたはずのコリン・ファースの出演に加え、超大物アーティストの出演もあります!



荒唐無稽なガジェットや敵の設定を元に、とにかく楽しめ!という往年のスパイ映画を、更に音楽とグロさでエグ味と切れ味を増して現代に甦らせた映画『キングスマン』。
痛快さと残酷さを天秤にかけながら、理不尽なまでに無理矢理上げられた前作。
もちろん大好きな訳で、その後編を引き続きマシュー・ヴォーンが撮るのだから面白くない訳がない。

今作もアクションに関しては全くその通りで、とにかく上がる。上がる。上がる!
まず冒頭のこれどうやって撮ったんだという車内アクションシーケンス、そしてカーチェイス。
言いたくないけど、言わせて欲しい。
秒であがった!!
中盤の雪山アクションも、クライマックスの「あのキャラクターとの」バディアクションも、とにかく上がる!最高!!
マシュー・ヴォーン監督の、敵陣突破する人物をカメラを動かしながら躍動感たっぷりに魅せるアクションは、他に類なくフレッシュで最高です。

ガジェットの楽しさも勿論健在で、なんといっても今作は西部劇びっくりのレーザー投げ縄
冒頭の男心くすぐる秘密基地から始まり、今作は特にアメリカンな飛び道具が楽しませてくれます。


キングスマンが、ファンをがっつり掴んだ一つで要因がブリティッシュ要素。
前作では、旨味となるファッションや流儀に加え、イギリス文化へのシニカルな視点がうまく活かされていました。
が、今作の舞台はアメリカという事もあり、ブリティッシュな魅力は控え目です。
一方で、街並みや謎の組織「ステイツマン」のキャラクター設定、彼らの武器にこれぞアメリカ!な楽しみに満ちています。
そしてもちろん、自由で傲慢なアメリカへのシニカルな視点が、今作もしっかりと活かされています。(大統領はもう完全にそうだよね?)

今作の敵も、もちろん荒唐無稽で、リーダーはまさかまさかのジュリアン・ムーア。
あの顔であんなグロい事やるとは...
生々しさは一切ないものの、マシュー・ヴォーンやはり悪趣味。
ただ前作に比べて、作品としてのメッセージがしっかり正しい。
全方位的にドラックダメ!なので、テクノロジー依存への全方位的な警告であった前作に比べて、スマートに見やすくなっているのは確かです。


さてさて...
良い所も多くある楽しい映画なのは間違いないのですが、全体で見ると正直がっかりしているというのが私の気持ちです。
とにかく話運びが雑で、見せ場の為の見せ場の連続。
「結局あのシーンは何だったのか?」「彼がああなる必要はあったのか?」
彼らにそこに至っても納得できる見せ場や道理がない。

ネタバレを避けて書くと
あの人物がああなる道理の無さ、「彼」の気づきの理由はエグジーに明かされないから「彼」はサイコな人にしか見えない、テキーラのエピソードの不必要さ、manner~のシーンの唐突さ...

本当にどうしたのマシュー・ヴォーン。
そう思ってしまうくらい、見終えた直後はショックでした...


ともあれ、良い所は本当に良い!!
絶賛している人も結構いるので、見てない人は実際に見て判断して欲しいです!


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2018/01/14(日) 21:11:13|
  2. 2018年公開映画
  3. | トラックバック:14
  4. | コメント:1

2017年映画ベスト20

明けましておめでとうございます!(2回目)

遅ればせながら、2017年マイベスト映画を発表します。


総括
2017年に日本でお目見えとなった映画のうち、鑑賞本数は80本。(鑑賞作品は後述)

うち60本が洋画、20本が邦画と、例年に比べ邦画が少なめ。
2016年は近年稀にみる邦画の当たり年でしたが、2017年は興行的にも作品の質としても、洋画が少し上回っていた一年だったと思います。

洋画は例のごとくアメコミに勢いがある中、マーベルに押され気味であったじDCがじわりじわりと反撃を開始した印象が残ります。
アメコミ以外でも、作品間がクロスオーバーして交わりあうユニバース化の流れを強く感じた一年でもありました。

そして特にこの一年で感じたのが、映画のネタ切れが叫ばれ、シリーズ作品やリブート作品が頻発する中で、超大作でもインディーズでもない中規模の作品に、作家性を強く押し出した良作が多く目立ちました。
創り手の的確なビジョンと熱意ある造り込みがあれば、奇をてらわなくてもフレッシュな傑作が出てくる事を改めて実感しました。



前置きが長くなりましたが...
それではランキング!!
(順番つけるとかよくないよ!!!)


20位~11位(本心はベスト10に入れたい!)

20位『20センチュリー・ウーマン』
19位『バーフバリ 王の凱旋』
18位『マリアンヌ』
17位『マンチェスター・バイ・シー』
16位『ワンダーウーマン』
15位『お嬢さん』
14位『あゝ荒野 前編』
13位『ガーディアンズ・オブ・ギャラシー:リミックス』
12位『ハクソー・リッジ』
11位『LION/ライオン ~25年目のただいま~』


次に10位~6位!選べない!!

10位『夜明けを告げるルーの歌』
約13年長編作品を撮っていなかった湯浅監督が『夜は短し歩けよ乙女』と立て続けに2本も公開した2017年。
湯浅イズムにデフォルメされたアニメーションが、ファンタジーな世界観に最高の高揚感をもたらしてくれる。音楽も最高!
行き過ぎた保守や拝金主義に対し、本当に大切な事を真正面から問いかけてくるテーマも沁みた。

9位『ジョン・ウィック:チャプター2』
キレッキレ爽快だった前作から、行くとこまで行っちゃう次のステージ『チャプター2』へ話を進めた、最高の快作!
見た事ない密度と速度とバリエーションで繰り広げられるアクション。
その中での、ファムファタール的存在との関係性萌えの活かし方が最高なんです。
多彩で新鮮なシチュエーションアクションと、暗殺者同士の狂った関係性が相まって、もう本当ご馳走さま。

8位『三度目の殺人』
是枝監督最新作!
「真実にたどり着く事」を必要としない裁判制度。
そんな中で、「真実を作る事」すらも揺るがされていく...
本来あった司法制度の危うさに対して、更に一石を投じる事で、非常にサスペンスフルな展開を見せて行きます。
ラストの展開で、裁判の枠を超えて、「真実とは一体...」という所まで言及してくる是枝監督半端ねぇ。

7位『ゲット・アウト』
コメディ畑のジョーダン・ピールさん監督第一作が、驚きの傑作ホラー。
黒人が典型的な南部白人一家に彼氏として挨拶に行ったら...
前半パートのシニカルなおぞましさ。
これだけでも最高な所、次第に不可解な言動や田舎の閉鎖空間要素も合わさり、不気味に展開していく事で、兎に角めちゃくちゃ面白い!
そんな面白さが、後半でミスリードを経て完璧な伏線回収により物語上の意味を帯びていく。。。
よく出来て過ぎる!!

6位『彼女がその名を知らない鳥たち』
今年の邦画ベストです!!
依存している様子も、罵倒している内容も、肉体関係に塗るまでの流れも、とにかく最高にダメでクズな登場人物。
彼らから、少しだけ感じる自分にも否定出来ない居心地の悪さ、このバランスが最高なんです!
そんなダメ&クズな行動から見え始めたサスペンスの顛末がほんともう...
ダメな行動に対して残る印象は、中盤のそれとは全く違うものになっていて、ラスト今年最大の号泣。


いよいよベスト5!どれも1位!!!

5位『メッセージ』
奇才ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督最新作は、極上の映画体験。
コミュニケーション手段の開通。言語という物自体の果てしなさと、僅かに意思疎通が出来た時の高揚を味わせてくれる。
極め付けは、張り巡らせた伏線を見事なまでに回収しながら、この手の普通の映画とは全く逆のベクトルの人生賛歌をやってしまう所。
映画だからこそ、SFだからこそ可能にする語り方があまりに感動的で、よくある映画とは反対のはず哲学にもう大納得!!
そうなんだよ、それでも愛おしいんだよ!!


4位『ラ・ラ・ランド』
何処を切り取ろうとも画になる色彩豊かな画作り。
思わず席から乗り出しそうになる音楽やダンス。
全体コーディネートされた音楽&ダンスの連続に、自ずと前のめりになり、ロマンチックな「夢追い人」の物語に、もうワクワクが止まりません!!
そこにラストのあの転換。
「おとぎ話のような、おとぎ話ではない、そんな2人だけのおとぎ話」見終えた後の感情の複雑さに言葉を失いました。
ただただ愛おしい。愛おしい。愛おしい。


3位『ベイビー・ドライバー』
突き詰めるとこんなにも面白い映画が出来る。
作中全てのカーアクションにガンアクション、些細な行動までもがベイビーの聴く音楽と一体化。
キレッキレに全体コーディネートされてるからこそ、驚くほどフレッシュな映画に!
音楽を聴く事で「逃避」するしかない...そんな本来無色なベイビーの世界。
クレイジーな手段で語られる物語が、そんな世界に初めて色をつける、純度の高いラブストーリーというのもまた最高。


2位『レゴバットマン ザ・ムービー』
LEGOムービーの続編は、バットマンの世界へ。
前作以上に圧倒的で、緻密なレゴアニメーションの情報量は凄まじい。
メタネタやパロディはキレキレで、「そういう所あるよね!」のキャラクターデザインに、ニヤニヤが止まらない。
しかし、この映画それだけでない!
バットマンを笑い飛ばしながらも、どんなバットマン映画よりもバットマン論と向き合い、レゴだからこその方法で解を示した、最高のバットマン映画になってます!!


1位『新感線 ファイナル・エクスプレス』
2017年、堂々の一位はこの作品!韓国発のゾンビ映画。
ジャンル映画に関わらず、莫大な資金と並外れた熱量を注ぎ込み、実際に大ヒットを記録。
観客を軽視せずに、量と質が伴った作品が飛び出す韓国映画業界は本当凄い。
動く密室空間の中でのゾンビパンデミック。その旨味だけに甘える事なく、状況を動かしながらあの手この手でゾンビが乗客を追い詰める。
半端ない状況がキャラクターを立たせ、キャラクターが生きてくるから更に過酷に感じる。
そんな相乗効果がピークに達した時...
ゾンビ描写で立てられていったキャラクターが、ラストに向けて織り成すドラマに涙が止まりません!!


本当、記憶に残る映画が多い一年でした。
2017年も楽しみです!



最後に、鑑賞した80本。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
NERVE、ネオン・デーモン、ザ・コンサルタント、ドクター・ストレンジ、マリアンヌ、サバイバル・ファミリー、ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち、たかが世界の終わり、ナイスガイズ!、ラ・ラ・ランド、彼らが本気で編むときは、お嬢さん、モアナと伝説の海、3月のライオン 前編、わたしはダニエル・ブレイク、おとなの事情、キングコング:髑髏島の巨神、ムーンライト、ハードコア、バーフバリ伝説の誕生、レゴバットマン ザ・ムービー、はじまりへの旅、LION/ライオン ~25年目のただいま~、夜は短し歩けよ乙女、夜明けを告げるルーの歌、T2 トレインスポッティング、美女と野獣、3月のライオン 後編、20センチュリー・ウーマン、スウィート17モンスター、ワイルド・スピード ICE BREAK、帝一の國、フリー・ファイヤー、スプリット、マンチェスター・バイ・シー、ガーディアンズ・オブ・ギャラシー、潜入者、メッセージ、ローガン、パトリオットデイ、22年目の告白、キングアーサー、ハクソーリッジ、ジーサンズ はじめての強盗、ジョン・ウィック2、メアリの魔女の花、銀魂、ハローグッバイ、カーズ/クロスロード、パワーレンジャー、劇場版ポケットモンスター、ダイ・ビューティフル、すばらしき映画音楽たち、スパイダーマン:ホームカミング、ベイビー・ドライバー、ワンダーウーマン、スキップ・トレース、新感線 ファイナル・エクスプレス、ダンケルク、三度目の殺人、散歩する侵略者、亜人、あゝ荒野 前編、猿の惑星:聖戦記、アトミック・ブロンド、バリー・シール アメリカをはめた男、グッド・タイム、ゲット・アウト、彼女がその名を知らない鳥たち、マイティ・ソー バトルロイヤル、ノクターナル・アニマルズ、シンクロナイズドモンスター、ローガン・ラッキー、火花、最低、KUBO、スターウォーズ、バーフバリ王の帰還、カンフーパンダ3
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2018/01/08(月) 22:45:39|
  2. ベスト選
  3. | トラックバック:18
  4. | コメント:2

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皆様、あけましておめでとうございます。



昨年は、ご愛読頂き 誠に 誠に 誠に!
ありがとうございました
m(_ _)m


本年度も引き続きよろしくお願い致します。


さて、早速ですが
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↓↓↓
@n8cinema_jump


Twitterでは、劇場公開映画だけでなくDVD鑑賞作品も含めて、気ままに呟いていきます。

何卒、よろしくお願い致しますm(_ _)m


近い内に、2017年度の年間マイベストを発表します!!
  1. 2018/01/05(金) 14:19:16|
  2. お知らせ
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