作品を凌駕する怪演!
『響-HIBIKI-』
~あらすじー突如として文学界に現れた、鮎喰響(平手友梨奈)という15歳の少女。彼女から作品を送られた出版社の文芸編集部の編集者・花井ふみ(北川景子)は、彼女の名を知らしめようと奔走する。やがて響の作品や言動が、有名作家を父に持ち自身も小説家を目指す高校生の祖父江凛夏(アヤカ・ウィルソン)、栄光にすがる作家、スクープ獲得に固執する記者に、自身を見つめ直すきっかけを与えていくようになる。(シネマトゥデイ引用)
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐︎⭐️⭐️★(75/100)以下 レビュー(核心のネタバレなし)ビッグコミックスペリオールにて、2014年から掲載されている「響~小説家になる方法~」。
マンガ大賞2017で大賞に輝いた、柳本光晴の大人気コミックの実写映画化になります!
監督を務めるのは『君の膵臓をたべたい』や『センセイ君主』の月川翔。
小説や漫画などがベースとなる原作物を、絶妙なバランス感覚で実写映像化する名手なんではないでしょうか。
天才小説家である鮎喰響役を演じるのは、ミステリアスな雰囲気が魅力で欅坂46の人気アイドル 平手友梨奈。
アヤカ・ウィルソンや、北川景子、小栗旬などが脇を固めます。
正直、普段なら見逃すタイプの映画ですが...
何かに導かれて鑑賞。
大変美味しく頂きました!本作の面白さと切っても切り離せないのが、15歳天才小説家である鮎喰響のキャラクターなのは間違いありません。
生粋の天才小説家鮎喰響。
幾多の名作家がそうであったように、彼女のキャラクターも一筋縄ではいきません。
忖度だとか馴れ合いは彼女の思考に存在せず、無益な物に対しては何の躊躇もなく正論をぶつける。
小説家としても、一人一人の感想には興味があるけれども、名誉としての賞には全くの無関心。
確固たる自分自身の軸があり、そしてそこに圧倒的な才能が備わってる。
彼女の性格を象徴するエピソードが、才能が枯れて尚も威張る嫌な小説家に対して、真正面からぶつける忖度皆無な言葉。
それが本質を付いていて、尚且つ圧倒的な実力を目にした相手はグゥの音も出ない...
そんな世の不条理に制裁を入れる、「水戸黄門」的な展開が一つ面白いんです!いってしまえば、無双キャラ。
ですが、その意味合いは原作と本作で微かに異なります。
人の間違ったら面を理解できない彼女の性格は、今作ではある意味で欠陥としても見えるように描かれます。一方的な正義として描かないこの彼女の印象の改変は、映画化にあたって間違いなく大成功ではないでしょうか。
その中でも、印象的なのは有名作家を父に持ち自身も小説家を目指す同級生の祖父江凛夏に対しての接し方です。
響の才能を目にして自信を無くす凛夏は、嫉妬から響に対して友達という感覚が見えなくなります。
対して響は、友達である事と小説を書く事は其々が独立しており、
凛夏が求める「励まし」「嘘」は響には出来ません。そんな二人の関係性は、この映画の大切な魅力になっています。
そんなこの映画の最大の功績は、響を演じる平手友梨奈の存在ではないでしょうか。
彼女以外でこの映画のバランスは成し得ませんでした。
芯の強さと危うさを両立させた響というキャラクターは、平手友梨奈のミステリアスな空気と完璧に同調。新たな性格女優のスター誕生でしょうか!?
勿論、彼女を取り巻く役者、特に小説家を演じる役者陣は誰も彼も素晴らしかったです。
ですが非常に残念なのが一点。
序盤と終盤の2つのあるシーンにおいて、響のキャラクターを強調するはずが、「無茶をしてただ運が良い」キャラクターになっているのが...
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- 2018/09/29(土) 19:55:52|
- 2018年公開映画
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世界一小さなヒーロー、第二弾!!
『アントマン&ワスプ』
~あらすじ~元泥棒で離婚歴もあるアントマンことスコット・ラング(ポール・ラッド)はFBIの監視下にあり、最愛の娘ともなかなか会えずにいた。ある日、新型スーツでパワーを手にしたワスプことホープ・ヴァン・ダイン(エヴァンジェリン・リリー)と、アントマンスーツの開発者ハンク・ピム博士(マイケル・ダグラス)が彼を訪ねてきてスコットに助けを求める。
(シネマトゥデイ引用)
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️★(65/100)以下 レビュー(核心のネタバレなし)複数の作品が一つの世界観をまたがるマーベルシネマティックユニバース(MCU)が10年目に突入し、全世界に衝撃を与えた『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』から4ヶ月が経過。
(
ネタバレ無しレビューはこちら。
ネタバレ有り考察はこちら。)
MCU20作目となる今作は、シリーズ随一にライトでコミカルなヒーロー、アントマンの第2弾です。(
前作のレビューはこちら)
監督を務めるのは、前作同様に『イエスマン』のペイトン・リード。
主演は前作同様にポール・ラッドが務めますが、エヴァンジェリン・リリーやマイケル・ダグラスが前作以上に主演級の大活躍、そしてみんな大好きマイケル・ペーニャも前作に続き登場します!
まず、前作『アントマン』の良さから上げていくと...
非常に良質なホームコメディ×フレッシュな縮小化アクションで構成され、尚且つスケールのインフレが起こるMCUシリーズから独立して鑑賞できる所でしょうか。
その為、
どのMCUシリーズよりも肩の力を抜いてライトに楽しむ事ができました。アントマンの「続編」である本作も最低限一作目さえ観ておけば楽しめるように作られており、そういった
一元さん大歓迎路線を継続しています。特徴的なのが主人公スコット・ラングのキャラクターです。
煩悩の塊、そして家族想い。
この憎めないダメ男スコット・ラングの、小物感たっぷりのコミカルさが最高で、近所のおじさん的なキャラクター像を完全に確立させました。MCUシリーズの壮大な世界観の中で、こんなにも身近なキャラクターは他に思い当たりません。
それでいて更に本作は、物語に関してもパーソナル性を加速させます。
一応はシビル・ウォーと地つなぎにある物語。
(ですが、見ていなくても大丈夫。)
今作はあらゆる物を縮小拡大が出来、それでいて量子サイズまでコントロール出来るようになった
量子テクノロジーの三つ巴によるドタバタ奪い合いが、ストーリーの中心になっていきます。
そんな中でも、ワスプことホープの生い立ちと、敵となるある女性の生い立ちが、それぞれの動機として善悪を通り越してぶつかります。
地球平和とか、人類を守るだとか、野望だとかではなく、パーソナルな愛情や悩みや煩悩が登場人物の動機となっているのです。これこそが、他のMCUにないアントマンシリーズの物語です。
そして勿論、
オフビートなコメディ要素が多分に含まれてるのも、より気軽に楽しむ事が出来る魅力となっています。
中でもなんと言ってもマイケル・ペーニャ演じる悪友ルイスの存在感。
特に彼の
的を得ない遠回し過ぎる会話術は、今作も待ってました~っ前のめりになるくらい、大好きなシーンです。一方で、アクションのビジュアルに関しては全く気が抜けません。
前作は小型化した本人が大きな世界と初対面する所に旨味が多くあったのですが...
今作は加えて
巨大化したり、周囲の物のサイズを変えながら戦うアントマンとワスプのアクションシーンを中心に、サイズ感を利用したフレッシュなビジュアルにはワクワクが止まりません!こんな感じで要素としては面白い点が非常に多い。
ですが、一方で...
映画全体を観れば、MCUトップクラスに欠点が目立つ、
ずばり言うと退屈...と私は感じでいます。
奪い合いを場所を変えて繰り返しているだけの話運びがあまりに冗長で、一見テンポの良さげな演出も、
ずっと同じ所でバタついているようにしか見えない。肝心のオフビートも、より一層話を歯止めをかけてる。
前作はシンプルでテンポよい推進の中でこそオフビートが効いてたけど、今作は完全に後退しているのではないでしょうか。
前作は監督がエドガー・ライトからのバトンタッチだったのですが、この辺りが上手く機能していたのかなと邪推してしまいました。
それでも充分楽しめましたし、
エンドロール中のおなじみの追加シーンでは、アベンジャーズ本筋への繋がりが描かれて、そこで顔面蒼白に...
あのケツアゴ!!!!
どちらにしても、来年のキャプテン・マーベルからのアベンジャーズ4が楽しみになった作品でした!!
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- 2018/09/24(月) 23:45:31|
- 2018年公開映画
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大根仁監督の最新作は、韓国映画の傑作のリメイク!
『SUNNY 強い気持ち・強い愛』
~あらすじ~夫と高校生の娘と暮らす40歳の専業主婦、阿部奈美(篠原涼子)は、日々の生活に空しさを感じていた。一方、独身で39歳の社長・伊藤芹香は、ガンで余命1か月を宣告されてしまう。およそ22年ぶりに再会した芹香にもう一度みんなに会いたいと告げられた奈美は、ある事件が原因で音信不通になった仲良しグループ“SUNNY(サニー)”のメンバーを捜そうとする。
(シネマトゥデイ引用)
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️★(85/100)以下 レビュー(核心のネタバレなし)2011年のカン・ヒョンチョル監督による傑作韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』のリメイク。
韓国映画best3に入るくらい大好きな映画で、今回日本版の監督を務めるのは安心・楽しいでおなじみ?の大根仁監督。
『モテキ』や『バクマン。』など、言わずと知れた日本のエンターテイメント映画の申し子です。
この監督の映画は私的に「めちゃくちゃ面白い」か「まあ面白い」かどちらかで、
キャリアも作風も、奇をてらわずに日本のエンターテイメント映画のど真ん中を走ってるのに、フレッシュで面白いのが本当尊敬しています。面白い原作と安心の監督、そんな大きな受け皿に乗るのは、
豪華で旬、且つ原作に寄り添った配役の役者陣です。
主人公奈美の今を篠原涼子が学生時代を広瀬すずが演じる、この間違いなさ。
他にも現代パートには、板谷由夏、ともさかりえ、小池栄子、渡辺直美が。
学生パートには、池田エレイザ、山本舞香、野田美桜、田辺桃子、富田望生が。
そして、三浦春馬やリリーフランキーなどが今作をカラフルに染めていきます。
そして更に注目すべきは、
今作の音楽は長年J-POPを牽引して来た、小室哲哉が担当するという所でしょうか。
今作の主人公の奈美は、2018年の現代に何処にでもいる一人の女性です。
高校生の娘は冷たく、旦那は出張の繰り返し。
そこにあるのは全く味気のない現実であり、この手触りはどこか生々しい。
そんな中で、高校卒業以来「ある理由」で会わなくてなった仲良しグループの親友と偶然再開します。
しかし、
彼女は余命一ヶ月でした...
そんな彼女に、
高校時代の仲良しメンバーにまた会いたいとお願いされた事で、物語が動き始めます。
原作も今作も共通して、
重なくなりがちな親友の死という題材を、決して重たく描き過ぎません。このなぜ重たくないのか...の肝となるのが、過去パートである高校時代、輝かしい青春時代を見事に織り交ぜて描いている所にあります。
90年代のパワーに満ちた時代。
6人グループのSUNNY 。
お茶目でパワフルで輝き夢見ている彼女達の姿を、過去パートではコミカルに描かれます。
そして、そこに乗っかる当時のJ-POP最盛期の音楽がどれもこれも最高。
青春という、ある意味で現実から浮遊した期間を、時にはミュージカル的演出も含めた日本の90年代だからこその現実から少し浮遊した手法・演出で魅せてくれます。
ノスタルジーと多幸感が、画面一杯に広がって本当最高でした。そしてもちろん、そんな過去パートを只のノスタルジーで楽しませる事に終始する訳ではありません!
そこに交差してくる現代パートの地に足をつけた現実感。
メンバーそれぞれに絶句するレベルの現実があります。
そんな過去パートの多幸感と、現代パートの苦さ、このアンサンブルが今作に関しても本当素晴らしく、みるみる惹きつけられていきます。
そして、真骨頂は更に映画後半にあります!
ある真相がわかると共に、エンディングに向かって行くのですが...
多幸感に満ちた過去パートが現代に向けた序章となり、苦々しい現代パートが過去を取り戻し始める。ビデオを使った最高の名シーンをキッカケに、
トーンが正反対であったそれぞれのパートが地つなぎとなる事で、「夢見てるけど実際は...」「でもまだ遅くないんだよ!」と立て続けに真逆の感情が涙腺を刺激し続けます。このように、今作は原作の面白さ、要点はきっちり抑えつつも、日本故の90年代エッセンスを見事に活かして、原作以上に我々日本人が乗りやすい映画になっています。
また過去パートの時代が、
原作の韓国verが80年代に対して、今作は90年代を描いているんですが、これと面白い効果を生んでいます。
元の韓国映画が80年代で、外国文化がぐいぐい入ってきて変化が生まれた事で、労働紛争などが起こったある意味暴力的な時代。
その為、音楽には当時の洋楽が効果的に使われています。
対して、今作は90年代でバブル後の日本。
社会としては元気ぐなくなる中で、学生が発信する文化が急速に広がり、ガラパゴス文化が出来上がってきた内向きな時代。
全く異なる時代背景でありながらも、どちらも違った意味で勢いと危うさの両面があり、それぞれの映画はその両面をしっかり内包するように作られています。もちろん、音楽のチョイスや音楽を活かす演出も最高です。
韓国verから持ち込んだシーンが多いながらも、日本人の心に響かせるようにチューニングされており、小室チョイスの音楽が多幸感を生み出すのに絶大に機能しています。
ヘッドフォンを使った演出に、良い年の男が、きゅんきゅんしてしまいました。
配役も全員が本当素晴らしく、特に印象的なのはリーダーの芹香を演じる山本舞香。
彼女の魅力は、原作よりも数段素晴らしいです。
なにより、作中の彼女は最後までリーダーだった...ってのに、凄い感動しますよね...
説明台詞が増えてるとか、時代錯誤感が気になるとか、言いたい事はない訳ではないのですが...
最高でしたよ!!!
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- 2018/09/06(木) 23:16:40|
- 2018年公開映画
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再現度抜群のオールスター祭の第2弾!!
同名大人気漫画の実写映画化。
『銀魂2 掟は破るためにこそある』
~あらすじ~天人(あまんと)が台頭する江戸。家賃を払うお金もない万事屋3人衆は、生活のためにアルバイトを始めるが、どのバイト先でもなぜか天下の将軍様と遭遇する。同じころ、江戸の治安を守る特殊警察・真選組で内紛が起こり、創設以来最大の危機は、将軍をも巻き込む陰謀へと発展する。
(シネマトゥデイ)
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️★(65/100)以下 レビュー(核心のネタバレなし)週刊少年ジャンプで2002年から連載をスタートした空知英秋さんの大人気漫画の実写映画 第2弾!
「天人に支配された幕末」という壮大な設定に、ドタバタコメディとチャンバラアクション、そして人情ドラマを組み合わせた、他に類をみない原作漫画。
この度、連載終了が決まったそうで、残念な気持ちもありつつ、
空知さん面白い漫画をありがとう!!そんな気持ちで一杯です。
大好きな漫画で、実写映画化に不安を抱いていた前作でしたが、『勇者ヨシヒコシリーズ』の福田監督と再現度満点の俳優陣によって、十二分に満足をさせてもらいました
(レビューはこちら)本作も、引き続き福田雄一さんが監督を務め、小栗旬や菅田将暉、橋本環奈ら万事屋に加え、新撰組の柳楽優弥や吉沢亮、宮藤官九郎、更には長澤まさみやムロツヨシ、岡田将生といった豪華な面々は引き続き登場。
更には、三浦春馬や窪田正孝、堤真一に勝地涼、夏菜などが参戦。
超豪華なオールスターキャストで、『銀魂』の世界観をパワーアップさせてきます。『銀魂』の最大の魅力は、
世界観とギャグこの二点は、前作から変わらず、いや前作に増して最高の連続です。
もう冒頭から、「ある映画の構造?あるある?」を利用した掴みから最高すぎる。
実はあの掴み、
『劇場版 銀魂 万事屋よ永遠なれ』で既にやっていたセルフパロディですよね。
アニメ映画の此方は、超傑作なので実写版で好きになった方は絶対観るべき作品ですよ!余談はさておき、そんな最高の掴みから始まった作品は
相も変わらず大丈夫か心配なパロディネタはキレキレだし、アドリブはパワーアップで大爆笑の連続です!映画のギャグとして、中の人物がしっかりマジでやってるのが大切で、俳優自身のセリフパロディも含めて、こんなに外さないギャグを連発出来ている映画って邦画では本当見た事ないかも...
アドリブに関しては明らかなのが3度ほどあるんですが、どれも間の取り方が最高で、
大胆なギャグ演出とそれでいて安っぽくない「銀魂」の世界観を映画的に保ててるバランス感覚は、本当福田監督恐るべしだなと。この辺りの
コメディセンスは、今の日本映画で図抜けていると思います。
また、アクロバットなチャンバラアクションも見応えアリです。
世界に持っていっても全然恥ずかしくない、「カッコいい日本の武士のアクション」を魅せられてるんじゃないでしょうか。
特に光を使ったアクション演出が、ラストに向かってある意味を持ち始めるのは、しっかり「映画的」な魅せ方だなーと感心しました。
また前作に続き、
この映画の配役は本当完璧。もちろん福田監督の演出あってなんですが、ここまで違和感なく実写でハマるのが驚愕です。
中心に座る小栗旬の銀さん、菅田将暉の新ちゃん、橋本環奈の神楽ちゃんはもう完全にあの万事屋で、特に橋本環奈は普通に見てももう神楽ちゃんにしか見えない...
全員が全員最高なんですが、今作は特に
柳楽優弥。
いやー
カンヌ最年少受賞男優はやっぱり半端なかった。彼が演じる「鬼の土方」が本作の重要なキーマンになっており、
彼のある二面性を実在感持って柳楽優弥が演じられているからこそ、笑いが生まれ、映画も成り立てている。そう言っても過言じゃないのではないでしょうか。
強いて言うなら、三浦春馬の演技だけが映画全体のラインから少し浮いていたかな...
ここまで、前作良かった所が更にパワーアップしてる!ってテンションで褒めてきましたが...
残念ながらダメな所も、引き続いてダメでした。映画全体の構成力の無さなのか、推進力が兎に角ない。
アクションやドラマパートの一つ一つが物語として連続的に機能しておらず、ギャグしかりアクションしかり同じようなシーンをずるずるフワフワと見せられてるような感覚になりました...だからこそ泣かせにきても、唐突に見えて引いちゃう訳で。
特にラストの「彼」の心変わりや想いは全く飲み込めず、それに対する新撰組の対応も映画の物語を締める為に作り手が都合よく動かしたように見えてしまいました。
でもね。
今の日本映画で図抜けてる所がある分、やっぱり次作に期待も持っちゃう。
漫画は終わっちゃうけど、映画としてはパワーアップして帰ってきてくれるのは待ってます!!
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- 2018/09/02(日) 02:04:32|
- 2018年公開映画
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