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75『ヴェノム』化け物共生の旨味最大!

悪役?ダークヒーロー?

『ヴェノム』



~あらすじ~
ジャーナリストのエディ・ブロック(トム・ハーディ)は、ライフ財団が人体実験を行っており、死者が出ているといううわさを聞きつける。正義感にかられ、真相を突き止めようと調査を始めた彼は被験者と接触したために、地球外生命体のシンビオートに寄生される。
(シネマトゥデイ引用)







⭐️⭐️⭐️⭐️⭐︎⭐︎⭐️★(75/100)



○まずは作品について

マーベル・コミックスの大人気キャラクター スパイダーマンに登場する悪役ヴェノムの初単独映画化!

ヴェノムが初めてスクリーンに登場したのは、スパイダーマンの第1期映像化作品であるサム・ライミ版の『スパイダーマン3』でした。
この作品で、それ程インパクトを残せず、日本では馴染みの薄いキャラクターになっていましたが...誕生の由来と彼の能力から、「第二スパイダーマン」と呼ばれ、原作ファンからは根強い人気のあるキャラクターです。
(因みに、本作では原作と異なりヴェノムの誕生にスパイダーマンは一切関係してません。)

マーベルキャラクターの映画という事で、勿論MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の作品群の一つだろうと考えてしまいますが、本作はそうではありません。
つまり、アイアンマンなどのアベンジャーズが抱える世界観とは、基本的には別の作品です。

というのには...大人な事情が。
元々マーベル・コミックスから『スパイダーマン』シリーズの映画化権をソニーが単独買収。
その後サム・ライミ版の『スパイダーマン』、マーク・ウェブ版の『アメージング・スパイダーマン』を製作するもソニーが続編を断念。
マーベル・コミックスがMCUとして進めていた『アベンジャーズ』に合流する形で、マーベルとソニー異例の合同製作で実現したのが直近の『スパイダーマン ホームカミング』でした。
対して、本作のヴェノムの完全にソニー単独の作品。
ソニー側は合流も見据えているみたいですが、今の所は全くの別世界という事です。

そんな作品の監督を務めるのほ『L.A. ギャング ストーリー』や『ゾンビ・ランド』のルーベン・フライシャー。
主人公のエディ・ブロックを演じるのは、今最も脂の乗った名俳優トム・ハーディ。
あのトム・ハーディがヴェノムを演じるというだけで、もう観る価値あり!
更に、ミシェル・ウィリアムズやリズ・アーメッドなど、間違いない面々が脇を固めます。




○ここから感想(ネタバレなし)

地球外生命体であるシンビオート。
地球上で彼らが生きるには人間に寄生することが必要で、完全に人間を支配するのではなく共生するところに、今作の見所が多く詰まっています。

ジャーナリストである今作の主人公エディ・ブロックも、案の定シンビオートに寄生されます。

一匹と一人の奇妙な共生、その様子は巷で言われてるように 『ど根性カエル』のピョン吉であり、『寄生獣』のミギーであり、化け物による寄生のあらゆる旨味が画面いっぱいに広がります。

寄生された直後の舐めてた俺が実は超人な事への戸惑い、
日常生活の中での暴走する謎の欲求への戸惑い、
制御不能ボディ&超人的カーアクションへの戸惑い、
最終的には「内側からの声」を使ったネタバラシまでの一連が、トム・ハーディ芸達者っぷり含めて最高of最高。

一連の流れの中であらゆる旨味を魅せてくれた後も、ストーリーは一直線。
最短経路でストーリーを展開しながら、寄生×バディムービーしての旨味をこそ魅せる潔さ、このエンターテイメント映画として割り切った構成は大好きです。

エディ側が受け入れて変身するシーンはどれもこれも上がるのですが、一発目の「仮面をかぶる」展開が大好物でした。


また体内からぬるっと出てくるヴェノムと、世の中にうんざりしているエディの駆け足いも最高です。
「ヴェノム可愛い!?」
いやいやいやなんて思っていたのですが...
ヘタレなエディを奮い立たせるヴェノムと、暴走するヴェノムをなだめるエディ。
グロテスクな見た目からは予想外の「ヴェノム可愛い」という感想が出るのも大納得です。







一方で、今作の直線的構造に旨味を込める構造ゆえの粗に、無視できない部分も多くあります。

真っ先に思うのが、r指定を回避する為に「血」を全く見せない事によると影響です。
「誰が死んだか」を曖昧にする事で、シンビオートの本来の残虐性を曖昧にするという欠点に加え、エディとヴェノムが犯す罪についても曖昧にしています。
つまり「あそこで、人は死んじゃったのかな...まあ、分からないからいっか」という感じで、見て見ぬフリで物語を進めてしまっている訳です。

そして、最も不満が残ったのが、シンビオートの中でも何故ヴェノムが異質でヴェノムたるのかの描写の少なさです。

そこにはシンビオートの中での立場と、宿主の思考を吸収する性質があり、その上でエディ・ブロックという似た者と出会いがあっての「ヴェノム」な訳で。

そんな映像描写がなく、途中シンビオートの残虐性も曖昧だから、「元から良い奴...だったのかなー」ぐらいで終わっちゃってるのが勿体ない!



唯し!!
そんな弱点を見て見ぬ振りさせ得るのが、エディを演じるトム・ハーディと、キーパーソンとなる人物を演じるリズ・アーメッドの二人の演技です。
彼らが佇むだけで背景を考えさせるような...存在感、芸達者っぷりは見事でした!



エンドロール後の彼はあの「第三のスパイダーマン」なんだろうか?

そう考えると、続編楽しみ!
ゆくゆくはアベンジャーズのスパイダーマンとの合流も期待せずには入られません。

勿論、来年に控えるアニメ『スパイダーバース』も楽しみです!







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  1. 2018/11/20(火) 22:26:14|
  2. 2018年公開映画
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