シネマ・ジャンプストリート

劇場公開映画を中心にレビュー 映画の良さと個人的感想を。

90『スパイダーマン:スパイダーバース』史上最高のスパイディ達

アメコミin映画の大発明にして、完成度も極上の大傑作!

『スパイダーマン:スパイダーバース』



~あらすじ~
ニューヨークのブルックリンで名門私立中学校に通うスパイダーマンのマイルス・モラレスは、自分の能力をコントロールできなかった。ある日、時空がゆがめられた衝撃で、それぞれ異なる次元にいたスパイダーマンたちが集まってくる。
(シネマトゥデイ引用)








⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐︎⭐️⭐️
(90/100)

以下 レビュー(核心のネタバレなし)


○まずは作品について

いきなり、本作とは関係ないですが...
つい先日、ズートピアやシュガーラッシュで監督を務めたリッチ・ムーアが、ディズニーからソニーへ移籍する事が発表されました。
本作の出色の出来に加え、ソニー・ピクチャーズ・アニメーションの反撃ここに始まるって感じで、楽しみですね。

話を戻すと、
『レゴ・ムービー』や『21ジャンプストリート』のフィル・ロード&クリス・ミラーが製作主導、脚本を執筆し、ボブ・ペルシケッティら三人の共同監督で制作した本作。
ロード&ミラーがかなり細部まで関わってるって事で、案の定情報量が怒涛の勢いで襲いかかってくる、まあトンデモない映画になっていました!!



○ここから感想(ネタバレなし)

兎に角面白い!!!

複数のスパイダーマンが登場するアニメーション??
聞いた当初は、MCUにスパイダーマンが取られて、苦肉の策で出来る事を練り出してみました...
って印象で、正直期待してませんでしたが

ごめんなさい!!!

まず、大発明なのがアメコミの世界観をそのまま落とし込んだ映像に尽きるのではないでしょうか。
文字表記の効果音もろとも、アメコミの世界観×アニメならではのテンポ感とエモ表現で、怒涛の映像の洪水として溢れ出てきます。

また話題となっている複数のスパイダーマンの登場に関しても、一捻りも二捻りも練られています。
単なるキャラクターの融合に留まらず、絵のタッチレベルから多次元の世界観が融合していくビジュアルの作り込みには驚愕します。
またスパイダーマン映画では、「もういいよ...」感のある紹介パートですが、逆にその特性を活かすあえてループさせつつ多次元の旨味を足していくシーケンスが本当最高で最高。
ストーリーを進める毎に、旨味が後出し的に広がり無限にテンションがドライブしていきました。

肝心のストーリーは、初心者ヒーローであるマイルズが真のヒーローを継承する物語になっています。
「人と違う事」は与えられたギフトであり、それを活かしてヒーローになれるかは「勇気」で決まる。
勇気こそが、ヒーローになれるかの決め手になるという普遍的なメッセージは、とうの昔からスタンリーがアメコミに持ち込んだ価値観なんですよね...
特にスタンリーが亡くなった今、改めて彼の偉大さを噛みしめる事ができる一作でもあります!



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  1. 2019/04/15(月) 00:35:43|
  2. 2019年公開映画
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