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80『3月のライオン 後編』

ストーリーが線になって成長。

『3月のライオン 後編』



~あらすじ~
プロ棋士の桐山零(神木隆之介)が、川本あかり(倉科カナ)、ひなた(清原果耶)、モモ(新津ちせ)の川本家3姉妹と食卓を囲むようになって1年。彼女らとの交流に安らぎを感じる一方で獅子王戦に臨もうとするが、幸田柾近(豊川悦司)は頭をけがして入院、その娘・香子(有村架純)は妻のいる後藤正宗(伊藤英明)との関係に悩み、二海堂晴信(染谷将太)は自身の病気に苦しむなど、それぞれ試練に直面していた。さらに、川本家には3姉妹を捨てた父親が現れたことで不穏な空気が漂い始める。
(シネマトゥデイ引用)






☆☆☆☆☆☆☆(80/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
マンガ大賞など、数々の賞を受賞している羽海野チカさん原作漫画の実写映画化。
の、後編!
前編の感想はこちら

対局シーンを中心に据えた、見応え充分な青春将棋映画であった前編。
今作後編では、完結していない漫画をいかに完結させるかが難しい中、「零の人間しての成長」をショートストーリーの繋がりで表現し、最終的にはエモーションが最高に高まる結末に持っていくという、非常に素晴らしい映画になっていました!

前作で新人王となった零ですが、今作は主に将棋以外の様々な問題に悩まされ、それらが矢継ぎ早にショートストーリーとして紡がれていきます。
前作以上に、零を取り巻く人々の悩みが「じわじわ」と表面化していき、脇のキャラクターに深みが帯びていくのはやはり素晴らしい。
そんなショートストーリーの連なりの中で、特に原作漫画における最大の魅力と言っても良い、川本家とのやり取りが今作では大きなウェイトをしめていきます。
愛情に満ちた川本家での時間が最高で、ずっと見ていたい。
そんな時間が、「将棋しかない!」と思っていた彼を、「彼らの為に何かしたい」そう強く思うまでにしていきます。
しかし、川本家の父が突如現れる事で、彼の思いやりが最悪の展開に繋がってしまい...
父vs零のあるシーンは、余りにも苦く...辛く...素晴らしい名シーンです。

前作で提示した観客の気づきと、零の気づきが一致していないという欠点。
これは今作を見て、人間としての成長をピークに持っていかないように、あえてしていた事を痛感。
関係なさそうなショートストーリーの連続で、
他者への思いやりを持つ成長から、独りよがりな思いやりに対するカウンターをくらう事で、更に多重的な成長を将棋と同期してドラマチックに演出。
ラストに向けて、涙が溢れ止まりませんでした!


更に忘れてはいけないのは、絶対王者、加瀬亮演じる宗谷名人の存在。
他のキャラクターは苦悩を掘り下げるのですが、彼の人生に関しては、全く掘り下げません。
辛うじてあるのが、うわさ話と時折見せる無の表情。
これが絶妙で、この作品を更に奥深くしていきます。


これからも、人生は続く...
キレのある終わり方も最高でした!





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  1. 2017/05/22(月) 20:20:14|
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