今作は簡単にまとめてます。
だからといって、おもしろく無いわけじゃないよ!!!
ピクサー・アニメーション最新作は、やはり外れないどころか...
『リメンバー・ミー』
~あらすじ~過去の出来事が原因で、家族ともども音楽を禁止されている少年ミゲル。ある日、先祖が家族に会いにくるという死者の日に開催される音楽コンテストに出ることを決める。伝説的ミュージシャンであるデラクルスの霊廟に飾られたギターを手にして出場するが、それを弾いた瞬間にミゲルは死者の国に迷い込んでしまう。元の世界に戻れずに困っていると、ヘクターという謎めいたガイコツが現れ……。(シネマトゥデイ引用)
☆☆☆☆☆☆☆☆(85/100)以下 レビュー(核心のネタバレなし) アニー賞では11部門を、
アカデミー賞で長編アニメ賞と主題歌賞を受賞するなど、昨年のアニメーションで圧倒的な強さを見せた本作。
監督は、ピクサーアニメーション最高傑作とも名高い『トイ・ストーリー3』のリー・アンクリッチ監督と、同作の製作を担当したダーラ・K・アンダーソンが共同で担当。
力強く、ある意味で非常に個の強いメッセージを、ストーリーと映像を活かして圧倒的な肯定感を持ってお届けする...
今作も前作同様にそのようなパワーのある作品になってます。
舞台は死の国。
おいおいそんな映像表現、安いアニメっぽく終始しないかい?
ピクサークオリティをなめては行けない。
美しく楽しく、儚い...それでいて「そういう世界があるかもしれない...」と心の底から思わせてくれるような、これだけでも大満足の世界が広がっています。
また、歌曲賞を受賞した音楽も、この映画の精神性が、詰まりに詰まって本当素晴らしいです。
さて、舞台は死の国と書きましたが、厳密には死者の日のメキシコです。
日本で言うとお盆みたいなもので、死者が帰ってくる
あの世とこの世がつながる日。その為、日本人としては非常に価値観やテーマ性が入って来やすい、そんな設定になってます。
もちろんメキシコというお国柄もあり、その意味合いは多少異なり、オレンジに包まれた暖かく華やかな映像が、多幸感のような居心地良さを冒頭から感じさせてくれます。
そんな中で本作は、家族の掟と夢に挟まれた少年ミゲルの物語です。
高祖父(ひいひいじいちゃん )が音楽を優先して家族を捨てた事から、音楽を先祖代々禁じてきた家族との中で育った少年ミゲル。
伝説のミュージシャンであるデラクラスに憧れる彼は、家族との衝突とあるきっかけから死の世界...それはつまり、
この世界にあってこの世界からは見えない世界に紛れ込み、物語が動いていきます。
死者がこの世の子孫に会いに行けるのが、「死者の日」。
ミゲルが先祖と会ったのも、彼らがこの世へ向かうところでした。
しかし、死者全員がこの世に来られる訳ではありません。
子孫に会いに行く為にはある条件が必要で、さらにそれ以上の
あまりにも切ない「死者の掟」が...存在します。
夢と家族に挟まれたミゲルの戦いを中心に、「死者の掟」や、伝説のミュージシャンのデラクラスを絡めながら広がりを見せ、ラストに向けてぐうの音も出ない回収を見せます。
忌み嫌われる高祖父と家族の真実が紐どけ、この世への「ある手段」による想いの伝授=「死者の掟」からの解放としてエモーショナルに映された時、ボロボロと涙が止まりませんでした。自分達が亡くなった人を忘れない限り、彼らはずっと生き続ける。そんな感覚的でしかない想いを、具現化した物語で圧倒的な説得力を持って、「本当にそうかもしれない」「彼らは生きているんだ」と実感させてくれる。そんな記憶を刻んでくれたこの映画、救いを与えてくれる映画。
そんな映画を作ってくれたピクサーには感謝しかありません。
冷静に考えると、強引すぎたり、ミゲルと家族の歩み寄りが押し付けがましかったりするのですが...
それ以上に、この映画に救われた部分の方が多くて、全然気にならない!!
数年に一度、見返したくなる傑作。
超ススメです!!!
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画
- 2018/04/07(土) 00:21:17|
- 2018年公開映画
-
| トラックバック:11
-
| コメント:0
詳細レビューはφ(.. )
https://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201803080001/
リメンバー・ミー オリジナル・サウンドトラック [ (V.A.) ]
- 2018/04/11(水) 06:35:12 |
- 日々“是”精進! ver.F
【概略】
天才的なギターの才能を持つ少年ミゲルはミュージシャンを夢見ているが、過去の悲しい出来事が原因で、彼の一族には音楽禁止の掟が定められていた。ある日ミゲルは、憧れの伝説的ミュージシャン、デラクルスの霊廟に飾られていたギターを手にしたことをきっかけに、まるでテーマパークのように楽しく美しい「死者の国」へと迷いこんでしまう。ミゲルはそこで出会った陽気で孤独なガイコツのヘクターに協力し...
- 2018/04/11(水) 07:57:59 |
- いやいやえん
映画 『リメンバー・ミー(日本語字幕版)』(公式)を本日 公開初日に、シネマイクスピアリにて劇場鑑賞。採点は、★★★★☆(最高5つ星で、4つ)。100点満点なら70点にします。
ディレクター目線のざっくりストーリー
本年度アカデミー賞R 2部門受賞(歌曲賞、長編アニメ映画賞受賞)
とある理由で家族に音楽を禁止されながらも、ミュージシャ...
- 2018/04/11(水) 08:39:38 |
- ディレクターの目線blog@FC2
「モーニング」さんからのご招待。客入りは1階席多分満席、2階席9割位。CGアニメ作品なので、小さなお子さんから年配の方まで幅広い客層だ。日本語吹き替え版が上映された。「アナ雪」の短編は上映無し。
- 2018/04/11(水) 12:11:45 |
- 新・辛口映画館
「トイ・ストーリー3」でアカデミー賞を受賞したリー・アンクリッチ監督が、陽気でカラフルな「死者たちの世界」を舞台に描いたピクサー・アニメーションの長編作品。日本におけるお盆の風習にあたるメキシコの祝日「死者の日」を題材に、音楽を禁じられたギター少年ミゲルの冒険や家族との強い絆を、数々の謎と音楽を散りばめながら描いた。物語の鍵を握る劇中歌「リメンバー・ミー」の作詞・作曲を、「アナと雪の女王」の...
- 2018/04/11(水) 19:09:36 |
- 映画に夢中
☆☆☆☆☆彡 (10段階評価で 10+)
3月16日(金) OSシネマズ神戸ハーバーランド スクリーン8にて 14:40の回を鑑賞。 2D:吹替え版。
- 2018/04/11(水) 21:02:56 |
- みはいる・BのB
映画『リメンバー・ミー』(字幕版)は、ディズニー/ピクサーの良質な新作。アニメー
- 2018/04/11(水) 22:43:31 |
- 大江戸時夫の東京温度
家族は、永遠にひとつ。
ピクサー・アニメーション・スタジオの最新作は、メキシコの重要な祝日である”死者の日(Día de Los Muertos)"をモチーフにした、ファミリーファンタジー。
音楽に憧れる靴屋のせがれが、ひょんなことから死者の国へソウルスリップ、家族の歴史にまつわる秘密を解き明かし、何世代にも渡る誤解を解くべく冒険を繰り広げる。
脚本はエイドリアン・モリーナとマシュ...
- 2018/04/14(土) 00:10:05 |
- ノラネコの呑んで観るシネマ
メキシコで代々靴屋を営む家に生まれた少年ミゲルは、ギターが大好き。 でも、厳格な《家族の掟》のせいで、ギターを弾いたり音楽を聴くことは固く禁じられていた。 年に一度、先祖の魂を迎えるお祭り“死者の日”に、町が生んだ伝説のミュージシャン、エルネスト・デラクルスの墓に忍び込んだミゲルは、ガイコツたちが楽しく暮らす“死者の国”に迷い込んでしまう…。 ファンタジー・アニメ。
- 2018/04/14(土) 12:03:48 |
- 象のロケット
居場所を求めた、孤独な魂の物語。ミュージシャンを夢見るギターの天才少年ミゲル。しかし彼の家では、むかし起こったある出来事がきっかけで、代々演奏はおろか音楽を聴くことも禁じられていた。人々が先祖の魂を迎える“死者の日”、音楽のことで家族と衝突してしまったミゲルが、憧れのスター、エルネスト・デラクルスの墓を訪れたところ、いつの間にか死者の国に迷い込んでしまう。カラフルで美しいその世界ではガイコツ...
- 2018/04/29(日) 21:54:55 |
- 8th Round