シネマ・ジャンプストリート

劇場公開映画を中心にレビュー 映画の良さと個人的感想を。

☆9『フリーガイ』大傑作!!

自分もモブキャラ?否、固定概念に縛られるな。

『フリーガイ』



~あらすじ~
銀行の窓口係ガイ(ライアン・レイノルズ)は、平凡で退屈な毎日だと感じる一方で、連日強盗に襲われていた。疑問を抱いた彼は、襲ってきた銀行強盗に反撃を試みると撃退でき、さらに強盗から奪った眼鏡を掛けると、街の至るところにこれまで見たことのなかったアイテムやミッション、謎めいた数値があった。やがてガイは、自分がいる世界はビデオゲームの中で自身がモブキャラであることを知り、愛する女性と街の平和を守ろうと正義のヒーローを目指す。(シネマトゥデイ引用)



9/10★★★★★☆☆☆☆

以下 レビュー(核心のネタバレなし)

ソーシャルゲームのモブキャラが自我を認識する!?
そんなぶっ飛んだ着想映画化のメガホンをとるのが、『リアル・スティール』『ナイト ミュージアム』シリーズ、『インターンシップ』などのショーン・レヴィ監督。SF設定を組み入れながら等身大の男性を描く作品が多く、良質なコメディ風味なエンタメ作品を撮る監督ですね。
脚本は、『クリスマス・クロニクル』や『アダムス・ファミリー(2019)』のマット・リーバマン。こちらもコメディ風味のエンタメ作品を多く手掛けており、非常に得意領域が近しい監督と脚本のタッグになります。
ゲームの銀行窓口役として主演を務めるのが『デッドプール』シリーズなどのライアン・レイノルズ。豊かな表情がめちゃくちゃ魅力的で、大好きな俳優さんです。また『マイティ・ソー バトルロイヤル』や『ジョジョ・ラビット』の監督で出演もするタイカ・ワイティティが個性的なゲーム会社の社長で出演するなど、魅力的な面々が脇を固めます。

この作品、完璧じゃない?

まず何が面白いって、
ソーシャルゲームのモブキャラが自我を認識する...テクノロジー的にもドンピシャ今の時代だから発想し得た種を、非現実を体験できる映画描写として超絶魅力的に表現出来ている所。
ゲーム内のモブキャラの視点で始まるんだけど、彼自身は生きている感覚がありつつ、周りで起きるめちゃくちゃな展開を「そういう物」として受け入れてる...我々の世界ではあり得ないんだけど、「こういう世界があって、ずっとその中で生きていれば、確かに受け入れるかも」という納得度が凄いあって、そんなゲームキャラから見た「この世界の日常」を体験出来ている感覚がめちゃくちゃ楽しい。

さらに言うと、我々はこれをゲームの中だと分かって観ている。だからこそ得られる楽しみも随所に散りばめられてて、「ソーシャルゲームでこんな行動取っちゃうよね」って行動をゲーム内のキャラクター目線で見るってのも凄い楽しかったり、ゲーム内創作空間ならではのオマージュ(よっ!ディズニー!!)もすげぇ楽しいんですよね。

そんなこの映画の突出している所が、もう一つ平行して物語が展開される、「ゲームの外=現実社会」との交差にあります。
モブキャラである主人公はこのゲーム内の世界しか知らない訳ですが、そこでこのゲームをプレイする女性プレイヤーキャラと交流が生まれる...というか恋をします。そのプレイヤーキャラには、当然現実社会側に操作する人がいて、彼女はこのゲームの設計に関係する人物で...その彼女を通して進められる現実世界側の物語とゲーム内の主人公目線の物語が、リンクして進められて行くんですが、そのリンクのさせ方が神ががっているんです。
「このゲームの設計の構造」という要素が大きく絡んでいて、それが現実世界の敵対関係と、ゲーム内のキャラ造形の納得度や世界観の危うさを紐付けてて、一方が他方へ影響を与えながら双方の物語がめちゃくちゃ豊かに動きます。

もちろん、現実世界とゲーム世界の視点が変わる事で生じるオフビートギャグも最高of最高。

ゲーム内のキャラの成長が、さり気なく現実世界にも通じるメッセージになって着地する隙のなさ。

そしてライアン・レイノルズ!お茶目で間抜けで純粋な表情がとにかく可愛いくハマり役!!

リアル世界との連動を活かした物語展開や細部のワクワク驚き演出など、楽しさ気づき優しさに満ちた隙のない映画に構築できてるのが本当素晴らし過ぎる。



  1. 2021/09/01(水) 12:15:43|
  2. 2021年公開映画
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