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☆7『ヴェノム :レット・ゼア・ビー・カーネージ』

『ヴェノム :レット・ゼア・ビー・カーネージ』



~あらすじ~
地球外生命体のシンビオートは、ジャーナリストのエディ(トム・ハーディ)に寄生したものの、食欲を制限されてストレスを溜め込んでいた。そんな折、未解決事件を追うエディは、刑務所に収監中の死刑囚クレタス・キャサディ(ウディ・ハレルソン)と再会する。猟奇殺人を繰り返し、死刑執行が迫るクレタスは突然エディの腕にかみつき、彼の血液が普通の人間とは違うことに気づく。(シネマトゥデイ引用)



7/10★★★★★☆☆

以下 レビュー(ネタバレなしです!!)

【作品背景】

最も有名なダークヒーロー「ヴェノム 」。2018年に単独映画として公開され、本作は第二弾の作品になります。

ヴェノムは、シンビオート=地球外生命体が人間に寄生する事で誕生するキャラクターで、原作からスパイダーマンの宿敵に当たるキャラクターであり、映画には2007年のサム・ライミ版『スパイダーマン3』 に登場していました。

つまり元々はスパイダーマン同様にMARVEコミックのキャラクターなんですが、映像化の権利はSONYが持っている為、基本的にはMCUとは世界観を分ける作品になっていて、前作を観ていれば基本的には楽しめる作品になってます。

2018年に公開された前作は、ビジュアル的にはダークな世界感の中で、寄生された主人公と寄生したヴェノムのドタバタ感が一種コメディのように浮かび上がる、寄生体とのバディ映画の体をなしてて、ハリウッド版ど根性ガエルと讃えらました。

批評家からの評価はイマイチだったんですが、興行的には大成功で、すぐに本作が作られた形になります。

そんな本作の監督を務めるのが、アンディ・サーキス監督。
猿の惑星の猿を演じるなどハリウッドNO1のモーション・キャプチャー俳優で、netflixによるジャングル・ブックの実写版『モーグリ』の監督を勤めるなど、モーション・キャプチャーのスキルを活かして監督にも挑戦しています。

また、主人公エディ・ブラックと、ヴェノム、一人二役を演じるのが、『マッド・マックス 怒りのデスロード』のトム・ハーディ。
モーション・キャプチャーの名手が、一人二役で体現する人間とクリーチャーの同化をどう表現するのか、楽しみな作品でもあります。



【感想(ネタバレなし)】


潔く、前作の良い所のブラッシュアップに特化した、面白いジェットコースタームービーになっていました。


どういった所がブラッシュアップされているか...

一つは、エディとヴェノムの掛け合い、いちゃいちゃ。
前作は「付き合う前の一悶着...からのより愛を確信して付き合う」って掛け合いだったのに対し、本作は「交際後のイチャイチャ、大喧嘩による修羅場、そして仲直り」を描いていて、より相手の懐に入り込んでいるからこその、掛け合いが見られるのかなと思います。

その掛け合いが、前作以上にコメディに振り切ってるってのも良いですし、何よりそこに乗っかる同化描写、つまりはシームレスにエディとヴェノムが一つの体の中で入れ替わりながら喧嘩する描写が、大きく進化してて良かったです。

また、アクションを前作より更に進化しています。

ヴェノム 特有のグニョグニョ、ヌルヌルアクションが素晴らしくて、「ヴェノム 」と敵対する「カーネージ」のアクションの描き分けも出来てて、良かったなと思います。


そんなブラッシュアップ要素に対して、本作乗っかってくるのが、本作のヴィランでウディ・ハレルソン演じるカーネイジの存在なのかなと思います。

彼の人物造形がかなり良くて、ウディ・ハレルソンの元来持つ顔力に加え、バックグラウンドとして共感できる要素を入れつつも、キャラクターとしては全く共感できないシリアスキラーとしての描き、そんな共感要素はバッサリ切り捨てる距離感も好き。


そんなカーネイジのバックグラウンドを見せながら人物造形をしつつ、ヴェノム側のブラッシュアップ部分を見せる、それを最短経路のストーリーで進みながら、終始非常に早いテンポで最後まで走り切ります。

上映時間98分の、これぞジェットコースタームービー!という映画になっていて、その割り切りが清々しいなという映画になっています。


ただ個人的には、トーンダウンしていく自分もいて、物語を悪転したり好転したりする推進要素が一作目と変わらない上、そこをハイテンポで誤魔化して進んでいる所があって、ギアを上げた状態が段々煩くなってきたなと感じてしまいました。


とはいえ、一作目にあった良さを最大化して、全速で駆け抜けていく、楽しいジェットコースタームービーになっているのかなと思います。

オススメです!

  1. 2021/12/07(火) 14:22:49|
  2. 2021年公開映画
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