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85『ヘイトフル・エイト』ゲロ楽しー!

スリリングな会話劇からの...悪趣味!

タランティーノ監督8作目
『ヘイトフル・エイト』






~あらすじ~
舞台は山の上のロッジ、登場人物は吹雪でロッジに足止めを食らい、一夜をともにすることとなったワケありの7人の男と1人の女。そこで起こる密室殺人。一体誰が、何の目的で?吹雪が作り出す密室で、疑心暗鬼で張り詰めた緊張をほぐすため、またお互いを探り合うため、他愛のない会話をかわす面々。やがてそれぞれの素性がすこしずつ明らかになり、偶然集まったかに見えた彼らの過去が繋がり始めた。そこで再び、予想を超えた出来事がー。
(フィルマークス引用)



☆☆☆☆☆☆☆☆(85/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
クッソ楽しー!!!

すんません、テンション上がり過ぎました。
結論から言いますと...タラちゃん至上で、個人的には最も当たりな作品でした。

監督を務める世界一の映画オタク、クエンティン・タランティーノ。
8作目となる今作は、前作の『ジャンゴ 繋がれざる者』に引き続き西部劇になります。
第88回アカデミー賞に合わせて、公開した8作目の作品は、8人の密室劇。
タラちゃん、半端ない気合いの入れよう。
そんな気合いは、冒頭から音楽でも垣間見れます。
これまで「荒野の用心棒」等の名作西部劇でお馴染みエンニオ・モリコーネの音楽を再三サンプリングしてきたのですが、今作はモリコーネ自身が満を持してのオリジナルトラック書き下ろし。
先日、アカデミー作曲賞を受賞!
雪山に佇むキリスト像。
この何も起きないアバンタイトルですが、音楽の効果でテンションが沸騰しました。

全5部構成からなる167分の物語。
大嵐の中、北部の元騎兵隊で賞金稼ぎのマーキス・ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)が駅馬車を拾おうするが、すでに先客の賞金稼ぎの「首吊り人」ことジョン・ルース(カート・ラッセル)と連行中の極悪犯デイジー・ドメルグ(ジェニファー・ジェイソン・リー)が。
そこから自称保安官で元南部の略奪団のクリス・マニックス(ウォルトン・ゴギンズ)が合流し、避難先の紳士洋品店で更に4人が登場。

ここまでに一時間程度要するのですが、決して退屈する事はありませんでした。
南北戦争後という時代背景を上手く利用し、それぞれ異なる背景を持つキャラクターが、嘘と警戒、皮肉と差別を交えて織りなす会話
加えて、南北戦争下で僅かに絡み合っていた事も明らかになっていき...
なんてハラハラするんだ!!
人と人が出会って、スリリングな事が生まれる。
終盤に差し掛かるまでは、ほぼほぼ会話のみ。
このタラちゃん節のダラダラ会話は、作品によっては退屈に感じる事もあるのですが、今作は常に興奮していました。
ただ、このエグい会話を楽しめないと、冗長に感じるのでしょう...

白人に黒人にメキシカン。
密室内はアメリカの構図そのもの。
警戒から、正義の名の下で支配しようとするジョン・ルースはまるでアメリカの象徴のようです。
しまいには、南北で分裂してしまい...
8人それぞれに正義があり、全てまとめてのアメリカ。それらの関係性は矛盾だらけです。
そんなアメリカの矛盾を成す要素同士の会話劇が、この映画のスリリングたる所以なんでしょう。

密室に突入してから、南北戦争を背景にしたスリリングな会話劇に加えて、ミステリー要素が動き出します。
誰が「彼」を殺したのか...誰が嘘をついているのか...狙いは一体...
既にある証拠から推理して犯人を割り出す、いわゆる「密室ミステリー」ではありません。
展開と共に真相に近づくので、途中で真相を見抜く事は出来ないでしょう。
しかし、言われてみれば...の伏線はしっかりあり、各キャラクターが魅力的に立っている為、もう一度見返すと「うわーこの時こいつはこんな心境だったのね...」といった形でより一層楽しみ直す事が可能です。

もちろんもう一つのタラちゃん節である、ギャク的なまでに過激な暴力描写も健在でした。
量としては、過去作に比べて少ないのですが...
いつ爆発してもおかしくない状態で進行を続けるので、いざ訪れた瞬間の熱量は半端ないです!
やはりいつも通り...
趣味悪ぃー

終始楽しいタラちゃん映画。
完成度は過去作で随一!
是非劇場で堪能して下さい!!






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  1. 2016/03/03(木) 23:51:35|
  2. 2016年公開映画
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