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85『シン・ゴジラ』総理、ご決断を!?

ああ...東京が...

対ゴジラ 戦略シミュレーション群像劇!
『シン・ゴジラ』



~あらすじ~
東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。その後、海上に巨大不明生物が出現。さらには鎌倉に上陸し、街を破壊しながら突進していく。政府の緊急対策本部は自衛隊に対し防衛出動命令を下し、“ゴジラ”と名付けられた巨大不明生物に立ち向かうが……。
(シネマトゥデイ 引用)




☆☆☆☆☆☆☆☆(85/100)
以下 レビュー(核心のネタバレなし)
怖さ半分、楽しみ半分、待ってました!!!
2014年ギャレス・エドワーズ監督のハリウッド版『GODGILLA ゴジラ』の公開同時期に発表。
かつての特撮王国日本の復権をかけ、総力を結集。
総監督・脚本にはエヴァンゲリオンシリーズの庵野秀明、監督に『進撃の巨人』など日本の実写CG映画を引っ張ってきた樋口真嗣。
主演には長谷川博己を据え、竹野内豊や石原さとみ、高良健吾、大杉漣らが脇を固め、他にもカメオ出演を含めた日本映画界を代表する豪華なキャストが顔を揃えいる気合の入りようです。

樋口監督という事で、例のごとく感情表現会話が過多で興ざめするのではという不安を持って見始めた訳ですが...
冒頭の旧東映印どーん!から始まり、ドキュメンタリー風な映像で事態に急速に巻き込まれていく序盤5分で、もうその頃には不安はかき消されていました。
そして見終えた頃には、日本映画ここにあり!な大満足で満たされていました。


もし、現代社会にゴジラが現れたら日本はどうする??
ハリウッド版『GODGILLA』はよりミクロな人間ドラマと、突如として巻き込まれる災害の恐怖(+ゴジラの決め画のカッコ良さ)を描いた、いわゆるなハリウッド的パニック映画の体を成していました。
対して、今回の『シン・ゴジラ』は全く正反対のマクロな俯瞰視点で恐怖を浮かび上がらせます。
私達の大好きな東京が...日本が...
そしてその根底には、原爆投下と対をなしていた初代『ゴジラ』と同様に、今回のゴジラがもたらす被害やそれに対する対応は、否が応でも「3.11」に私達が目にした物を連想させます。
今回感じる恐怖は、東日本大震災に直面した際にニュース映像や後の現場を見た時の恐怖に似ています。
嘘であってくれ...もう止めてくれ...
リアルに死が自分に襲いかかる恐怖はハリウッド版ほどないが、唐突な死がそこらじゅうに転がっているリアルさ。
ゴジラを舐めまわすシーンはもちろんあり、迫力は十二分に感じるのですが、それ以上に引いた画での街破壊描写に恐怖を感じました。


語弊があるかもしれませんが、迫力あるゴジラシーンが全てであった『GODGILLA』に対して、今回の肝は、人智を超えた存在に対する、会議シーンを中心としたリアル風な戦略シュミレーションです。
何が何だかわからないうちに、東京が崩壊していく...
そんな中での後手後手の政府対応。
手順を踏まないといけない、民主主義のめんどくささ。
結論ありきの閣僚会議。
シニカルな会議シーンを中心とした描写の連続です。
ここだけ見れば、地味で重苦しくなりそうな展開です。
しかし、通常の映画のような動的な映像の連続ではなく、定点カメラを含めドキュメンタリー風に切り取られた場面のテンポの良いつなぎ合わせや、ビシバシ入る場面説明の白文字。
あらゆる人が右往左往する様子を切り貼りする群像映画。
なんだろうこれ...と考える前にみんなが思う、「エバっぽい!」
こんな演出が功を奏し、本当にテンポよくぐいぐい進んでいきます。
リアル風で「今」のイヤミをついてきているのに...次に何がおこって、政府はどんな対応をするのか常にワクワクしっぱなしでした。


物語は、ラスト30分で大きく転換していきます。
ゴジラによる被害...それだけではなく、外国からの圧力によっても、絶望的な状況...
でも...でも...やるんだよ!!!
「このような状況でも、日本は成長するのか...」
我々の思う、日本にはこのような強さがあるはずだ!という想いに乗っ取った形で、
人間舐めんなよ、日本舐めんなよ物として、一つになっていき、逆襲を始めるシーンに、テンションは只々だだ上がりです。


今回のゴジラは、フルCGで創られていのですが、特撮ゴジラの着ぐるみ感の良さ...人工感萌えが感じ取れます。
かといってCGとしてショボさを感じるかと言えば、全くもって感じさせません。
確かに近視的なリアルな質感や怖さはハリウッド版ほどは感じられいのですが、着ぐるみ感もゴジラの魅力の一つです。
CGとして全くショボさを感じずに、ちゃんと怖い。
それでいて着ぐるみ感の良さを感じ取れる絶妙のバランスだなあと感じました。


ただ一体の移動しているだけの動物だけど、人間から見たら荒ぶる神として見えてしまうという構図(何より「移動している理由がちゃんとはわからない」のが良い!!)や、
勝利!で決してドラマチックにし過ぎない(合掌精神)所なんかも、
ハリウッド映画の考えにはない、日本映画の本来の良さを感じ取れました。

自衛隊含む作戦は、終始綿密にかつ音楽含めテンションを上げるバランスで組まれていたのですが、唯一...ラストの作戦の畳み掛ける部分のリアリティのなさだけが残念...
(何故そこに倒れるとわかった!?)

語り口が本当に多く、カルト化も大納得の作品。
日本映画の逆襲『シン・ゴジラ』を是非劇場で見てください!!!!





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  1. 2016/08/21(日) 16:06:34|
  2. 2016年公開映画
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